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基本情報技術者試験は、IT系の国家試験の中でIT業界の登竜門的な試験として世間からの認知度が高い試験です。
ここ数年の受験者数は、年間2回の試験を合わせて10万人を超えるほどの人気があります。
かなり人気のある試験ですが、IT初心者の方には難しい内容が出題されるため、合格率は約25%と決して高くありません。
しかし基本情報技術者試験は、出題される問題の傾向が決まっていたり、過去問と類似された問題が出題されたりと、コツを掴んでしまえばそこまで難しいものではありません。
今回は基本情報技術者試験に合格するコツと、最短で受かるための学習方法などを紹介しますので、これから試験を受けるという方はぜひ参考にしてみてください。
基本情報技術者試験とは
まずは基本情報技術者試験についてざっと説明します。
基本情報技術者試験の試験概要
基本情報技術者試験は、春季と秋季の年2回行われます。
午前と午後に試験が行われ、午前は基礎問題、午後は実践的な応用問題が出題されます。
午前:テクノロジ、ストラテジ、マネジメントの3分野合わせて80問
午後:応用問題13問の中から必須問題と選択問題に分かれて出題され
午前午後ともに6割以上の正解で合格となります。
主にプログラマーやシステムエンジニアなどのIT職に従事する人、あるいはこれから従事しようとする方達を対象とした試験となっています。
試験の難易度は、ITパスポート試験がレベル1、基本情報はレベル2という位置付けです。
基本情報技術者試験「午前試験概要」
基本情報試験の午前問題は、ストラテジ20問、マネジメント10問、テクノロジ50問の計80問が出題されます。
特にテクノロジ系の問題は80問中の50問と、半分以上も出題されるので、力を入れて学習する必要があります。
また、ストラテジ系では計算問題も出題されることがあります。
焦らずにしっかり計算すれば正解できるレベルなので、計算式を覚えることを中心に学習しましょう。
基本情報技術者試験「午前試験概要」
午後試験は必須問題が2問、選択問題から5問の計7問が出題されます。
午前試験と違い、長文で出題されるので敬遠しがちですが、問題をよく読むと意外と簡単な問題が出題されていることがよくあります。
先に設問を読んでから問題を読むのも一つのコツですのでぜひ参考にしてみてください。
実際、試験当日に欠席して試験を受けないという人も多いです。
しかし、午後の試験は選択問題なのでポジティブに捉えれば、苦手な問題は解かなくてもいいということです。
また、試験当日に出題された問題を見て、難しそうな問題を回避するというコツもあります。
そのために、自分の得意分野と苦手な分野をしっかりと把握して対策しておくことが大切ですので、意識しながら学習してみてください。
基本情報技術者試験の勉強スケジュール
基本情報技術者試験に合格するための学習時間は、IT初心者であればおよそ150~200時間が目安だとされています。
ITパスポートを持っていたり、すでにIT系の職業に就いていて事前知識があるのであれば100時間ほどの学習が目安となるでしょう。
午前の問題の方が難易度は低いので、まずは午前の対策から行うことをおすすめします。
基礎的な午前問題をこなしていくうちに自然と午後の対策にも繋がってきます。
これから午前と午後の具体的な学習方法と合格するためのコツを紹介しますので、ぜひ参考にしながら学習してみてください。
基本情報技術者試験の「効率のいい勉強方法」
基本情報技術者試験に受かる効率のいい勉強法を紹介します。
参考書は易しめのものを選んで、わからなくてもいいからまずは読み進める
まずは参考書を何度も読んで基礎的なITの知識をインプットしましょう。
この時使う参考書は難しいものではなく、易しめのものを使うことが試験に合格するコツです。
午前試験で出題される問題の難易度は高くないので、易しめの参考書で十分です。
最初から難しい内容のものだったり、分厚いものを選んでしまうと挫折しやすかったり、学習が続けられなくなってしまいがちなので注意してください。
まず参考書を一周読んでみましょう。この時点で100%の理解をしなくても大丈夫です。
その後は、過去問を解いてみましょう。
インプットだけでなく、問題を解きながらアウトプットすることで知識の定着が捗ります。実際に出題された問題を解きながらわからないところや間違ったところを参考書で調べながら復習すると記憶に残りやすいです。
過去問を制すものが試験を制す
過去問を3年分くらい解いてみると、同じような問題が多数出題されていることに気がつくと思います。
実は基本情報の午前試験は、過去問題と類似しているものと基本問題だけで約60%出題されています。
基本情報の過去問は、インターネットで無料で手に入るので試験勉強にあまりお金をかけたくないという方でも安心して学習することができます。
過去問で安定して8割近く取れていれば本番でも合格できるレベルに到達しています。
そのレベルに達したら午後の対策にうつっていきましょう。
午後試験はアルゴリズムとプログラミング言語を攻略する必要がある
午後試験は午前試験と違い、過去に出題された問題と同じ問題は出題されません。
また、応用的な問題が多く午前試験は突破したのに午後で不合格になってしまう人も多いです。
特に必須問題で出題されるアルゴリズムとプログラミング言語は難易度が高く、2問合わせて40点と配点が高く、合否を決める重要ポイントです。
十分に学習時間を確保して準備しておきましょう。
プログラミング未経験の方は選択問題で出題される表計算を選択するのが合格に近くコツの一つです。
C言語やJava、COBOLなどのプログラミング言語は、未経験の方だと問題を解くときにイメージしづらく、難易度が高いので正解率が下がってしまいがちです。
しかし表計算で出題される問題は、エクセルで使用する計算ができれば問題を解くことができるので未経験の方でも理解しやすく正解率をあげることができます。
計算ミスをせずしっかり学習していれば解けるレベルですので、表計算に重点を置いて学習してみてください。
また、スマホでも利用できるので通勤時間や日々のちょっとした隙間時間で学習することも可能です。
自分で試験までの学習計画を立てたり、忙しくてまとまった時間が取れない方は、通信講座の利用の検討をオススメします。
参考書や過去問で独学で勉強するのは不安な場合
基本情報技術者試験は、参考書を購入したり過去問を何度も解くことで独学でも合格は可能です。
しかし、IT初心者の方や市販のテキストだけでは不安な方もいるでしょう。
その方達には通信講座を利用してみることをおすすめします。
通信講座では、試験までの学習フローを組んでくれたり、試験に合格するための重要なポイントをまとめてくれているので、試験当日まで効率よく学習することができます。また、過去問を徹底的に分析し作成した問題集なども用意されているので、擬似テストのように利用することも可能です。
まとめ
頑張るぞぉぉ...
以上、基本情報技術者試験に合格するためのコツと、最短で受かるための学習方法を紹介しました。
基本情報は午前と午後に分かれていて幅広い範囲から数多い問題が出題されます。
その中で6割以上正解しないと合格できないので、最短で合格するためには効率よく学習していくことが大切です。
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