ITストラテジストは、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進するため知識が習得できる国家資格です。
経営とITを有機的に結びつけることは、企業が業績を高めていく上で非常に大切な事柄となるため、情報処理技術者試験のなかでもっとも高度な知識と技能が問われます。
難易度 |
合格率 |
学習時間 |
受験資格 |
約14% |
300〜500時間 |
誰でも受験可 |
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主な受験者 |
取得費用 |
平均年収 |
なれる職業 |
サラリーマン・大学生 |
30〜50万円 |
670万円 |
ITコンサルタント、プロジェクトマネージャー |
ITストラテジストとは
ITストラテジストは、情報処理技術者試験の中で最も難易度が高いレベル4に位置付けられた試験です。
事業企画、業務改革推進、情報化企画、製品・サービス企画なの部門において、ITを活用した基本戦略の策定・提案・推進を遂行するための基本戦略の策定が主な業務となります。
他部門と連携調整をとりながら、会社全体として最適なITシステム導入などを実現するプロデューサーとしての役割が期待されているため
- 経営知識やマネジメントスキルが求められる
のは、その他のIT系資格と大きく違う点です。
ITストラテジスト取得による年収、就職転職
ITストラテジストの平均年収は
- 670万円
です。
主にシステムインテグレーター系の企業に就職する人が多いですが、多様な企業の「システム部門」や「情報部門」などのいわゆる社内SEとしての就職先もあります。
またシステムの開発・運用はパソコンがあるところではどこでも需要があるため、ある程度経験を積んだあとに独立開業してフリーランスで働く人も多く存在します。
パソコンやシステムにかかわる仕事であればどこでも活躍できるので、まさに就転職に困らない資格といえるでしょう。
ITストラテジスト試験概要・難易度
ITストラテジストの試験をうける受験生の多くは現場で働いているシステムエンジニアが多くを占めます。
全国主要62都市で、毎年1回(4月)実施されています。
試験は4段階に分かれており、
- 午前が多肢選択式(四肢一択)が2回
- 午後にが記述式試験と論述式試験
となっています。
項目 |
午前1 |
午前2 |
午後1 |
午後2 |
試験日 |
全国主要都市62都市で、年1回(4月) |
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受験料 |
5,700円(税込) |
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受験資格 |
誰でも受験可 |
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試験科目 |
8科目 |
9科目 |
5科目(記述式) |
5科目(論述式) |
合格率 |
約33% |
約28% |
約23% |