製菓衛生師って何をする人なんだろう...
製菓衛生師は、様々な製菓技術を習得していると国から認められた人材のことなんだな。
製菓衛生師は国家資格で
- 和菓子・洋菓子などジャンル問わず、様々な製菓技術を習得していると認められる者
を指します。
パティシエなどの製菓製造業の仕事は、実力主義の世界であるため、資格は仕事の評価に影響を殆ど与えません。
しかし、新卒や未経験での就職では、実力での判断は不可能なことから、有名ホテルや洋菓子店の選考を受ける際に、製菓衛生師の資格があると有利に働きます。
独立して個人でお店を持つ際に、衛生のプロで国家資格である製菓衛生師を持っていれば、安全に配慮してお菓子作りをしているお店だと認識してもらえるため、世間からの信頼性は非常に高くなります。
難易度 |
合格率 |
学習時間 |
受験資格 |
約60〜80% |
90〜100時間 |
学歴要件その他 |
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主な受験者 |
平均年収 |
なれる職業 |
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製菓専門学校卒業生 |
約400万円 |
パティシエなど製菓製造業 |
製菓衛生士とは
製菓衛生師は、具体的にどんなことをやるんだろう...
製菓衛生師は、製菓を作る技術、衛生知識を習得した製菓製造のプロフェッショナルなんだな。
製菓衛生師は、お菓子づくりのプロとして国から認められた国家資格です。
パティシエになるために特別な資格はいりません。
ただし、和菓子・洋菓子・パンの製造技術をマスターしているだけでなく、食品衛生や食品添加物に関する知識など衛生的で安全な菓子製造を学べるため、パティシエとして一人前になる基礎技術の習得を目的に受験を目指す人が多いです。
また、菓子製造の質的向上を目指し、製菓業界の中でも必要性が高まってきており、年々受験者も増加しています。
製菓衛生師が活かせる仕事・年収
製菓衛生師の資格がとれたら、どれくらい年収上がるんだろう...
製菓衛生師を取得できれば平均的な年収は貰えるんだな。
製菓衛生師の平均年収は
- 20歳台で350万円
- 30歳台で400万円
です。
ただし、女性での平均年収は280万と他業界よりも低い水準となっています。
製菓衛生師は、パティシエやパン職人、ショコラティエ、和菓子職人など製菓製造業だけでなく、ホテル、レストランなどでお菓子を製造する仕事でも資格を活かせる、潰しが効く国家資格です。
ポイント
- お菓子やパンなどを製造する工場や商品企画開発にも活かせる
製菓衛生師の試験概要・難易度
お菓子づくりのプロとして、僕も活躍したいなぁ...
試験概要はどうなっているんだろう...
試験合格率が高い資格だから、勉強すれば必ず報われるはずなんだ。
ただ、受験資格に要件が存在するから注意が必要なんだな。
製菓衛生師に受験するには
- 都道府県知事の指定する製菓衛師養成施設 [PDF]において、1年以上製菓衛生師として必要な知識および技能を修得した者
- 2年以上菓子製造業に従事した経験のある者
のいずれかに該当していなければなりません。
試験の合格率ですが、製菓専門学校卒業生なら90%以上、2年以上の製菓製造の業務に従事した独学受験者なら70%となっており、しっかりと勉強すれば、必ず合格できる資格だと言えます。
試験科目は、衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論及び実技(和菓子分野、洋菓子分野、製パン分野から選択)の7科目と多岐に亘るため、勉強期間は余裕を持って始められると合格確率は高まります。
項目 |
内容 |
試験実施回数 |
年1回 |
試験会場 |
各都道府県 |
受験料 |
9,500円(東京都) |
受験資格 |
本文参照 |
試験方法 |
マークシート形式 |
科目合格制度 |
なし |
合格率 |
60〜80% |
ポイント
- 6割以上の得点率で合格だが、0点の科目が1つでもあると不合格となる
- 実技もあり、和菓子、洋菓子、製パンの中から1つを選んで試験を受けなければいけない
- 菓子製造技能士の1級か2級を持っている場合には、製菓理論と製菓実技は免除となる