それが勉強へのモチベーションに変わるのは間違いないからなんだな。
合格までに平均600‐1,000時間も必要な行政書士は約1年ほどの学習期間を要します。
仕事や家事育児をしながら、さらに1年間勉強を継続をすることは並大抵の思いでは不可能です。
勉強を継続するには、あなた自身がどんな行政書士になりたいのか明確なイメージを持ち、本気でなりたいと願う強烈な動機が大事です。
何となく資格を取得したいとの想いでは途中挫折します。
だからこそ、行政書士の資格取得による
- メリット とデメリットの両者を把握
し、なりたい行政書士像を明確に描くことが重要です。
この記事の監修行政書士
志塚行政書士FP事務所 行政書士 志塚
行政書士の資格は必要ない・意味ない資格なのか
むしろ、必要性がとても高く、とても意味のある資格であることは間違いないんだな。
行政書士の資格を取得しようと周りに相談した時に
- 行政書士を取得したところで意味ないから、必要のない資格
と言われるのはあるあるネタの鉄板です。
そもそも行政書士の勉強をしたこともない人に言われたとしても、価値を理解していないため、気にする必要はありません。
このようなことを言う人の意見を真に受けるよりも、あなた自身で本当に価値のある資格かどうかを見極めることにつきます。
行政書士は意味ある資格
転職時に有利になる
転職したいわけじゃないけど、有利になるというだけで少し安心感が持てる...
もちろん、行政書士の資格だけで転職が決まるものではないから過信しすぎないように注意しておくべきなんだな。
行政書士は取得するのがそもそも難しいため、資格取得は他の候補者と大きな差別化を図れます。
しかも、行政書士試験対策で習得した民法や行政法は、企業の活動にとっても無視できないため、転職やキャリアアップに強力な武器となります。
ポイント
- 総務や法務など、法律をシビアに取り扱う職種や部署への転職・異動に志望動機と実績に一貫性を持たせることができる
- そのため、面接の際でも非常に説得力のあるアピール材料になる
- ただし、資格はあくまでプラスαに過ぎない
- 転職で大事なのは、転職先にしっかりとあなた自身をアピールできるかどうか
世間からの評価が高い
知名度が高いということは、それだけ世間から認められた資格だと言えるんだな。
ひと昔前は、知名度は低く、一般的にはあまり知られていませんでした。
しかし、相続条件の大幅な変更や少子高齢化の影響から終活が脚光をあび遺言作成などにも精通している行政書士がテレビのコメンテーターとして解説することが多くなったことで一般的な知名度がとても高くなりました。
ポイント
- 一般的に世間における行政書士の評価は高い
- 行政書士は国家資格であり、総務・法務の専門家として評価されている
学んだ専門的知識は必ず役立つ
総務・法務として働いていれば、資格を活かせますが、それ以外の分野であっても行政書士で学んだ専門的知識は大いに利用できます。
行政の仕組みや処分の流れなどが分かるようになるため、行政への各種手続きの意味や必要性、内容への理解が深まります。
他にも、米軍基地辺野古移設問題やふるさと納税問題などの世間のニュースについても行政法の観点から考えることができるようになり、自分自身の知見を広めることができます。
ポイント
- 行政書士で学んだ専門的知識はあなた自身の人生に幅をもたらす
行政書士の資格取得によるメリットとデメリットを把握する前に知るべきこと
価値ある資格でもメリットがあればデメリットも存在するんだろうか...
だから、行政書士にもメリットもあればデメリットもあるんだな。
行政書士の資格取得にはメリットもあれば、デメリットも存在します。
そのため、どちらの内容もしっかりと理解した上で行政書士の取得を目指すことが重要です。
メリット・デメリットを分かるとあなたが本当に目指すべき道をよりリアルにイメージできからこそ、モチベーションを落とさずに行政書士合格まで走り続けられます。
さらに、行政書士のメリットよりもデメリットが上回っていると感じるなら
- 資格取得そのものを考え直すべき
です。
行政書士の資格取得で転職するメリットとデメリット
行政書士に限らず転職するときにあてはまるんだけど、転職先の企業をしっかりと見極めないと、思い描いていてたイメージと違いすぐに退職...も考えられるから慎重にすべきなんだな。
デメリット
- 高度な法律の専門知識がある故に、スキルや経験を積んだら独立をされてしまうのではと、うがった見方をされる可能性もある
メリット
- 総務や法務などへの転職・キャリアアップが有利
- 知識の専門性を証明でき、実績のアピールに効果的
行政書士の資格取得で独立開業するメリットとデメリット
独立開業におけるメリットとデメリットは何があるんだろう...
デメリットは、会社員のように守られているわけではないから、自由と引き換えに全て自己責任な点なんだな。
デメリット
- 非常に自由度が高い反面、生じる義務や責任は全て自分で背負わなければいけない
- 仕事が無ければ報酬を生み出すことはできないため、売上は青天井ですが、そのまた逆になる場合も存在する
- 営業から経理まで自分でしなければならず、軌道に乗せるためには経営の知識やセンスが求められる
メリット
- 安定的に顧客獲得ができれば、年収1000万円以上も可能
- 他士業や他業種との人脈を広げることができる
行政書士の資格を会社員が取得するメリットとデメリット
メリットは、専門知識を活かせるためスキルアップはもちろんのこと、社内の人事相談役として頼られる存在になれることなんだな。
デメリット
- 開業しないと行政書士を名乗ることができず、社員として社内の業務に行政書士として従事はできない
- 行政書士として活動するには、会社から依頼を受けて請負や外注などで業務にあたること必要となる
行政書士の資格を公務員が取得するメリットとデメリット
だから、公務員の業務理解が深まるため、メリットが大きいんだな。
メリット
- 公務員の業務理解が深まる
- 行政書士は対行政の専門家であり、当然ながら学習の過程で行政側のルール(行政法)を学ぶ
- 公務員は行政法によって職務を遂行するため、その理解は重要不可欠
- つまり、行政書士資格(行政法の理解)は公務員が職務や規定の理解を深めることに強く影響する
デメリット
- 無試験での独立開業は非現実的
- 公務員は試験免除で行政書士有資格者となれるものの、17年若しくは20年の間、行政事務に携わっている必要がある
- 非常に時間がかかる上、公務員から行政書士で独立開業するのはビジネスの経験が少ないため、かなりのリスクを負う可能性が高い
行政書士の資格はデメリットをメリットに変える力を持っている
だけど、独立開業以外であっても、実はメリットが大きい資格であることは間違いないんだな。
ポイント
- 行政書士資格は独立開業を想定しており、資格を活かす手段は限られている
- 限られているものの、過程で得た専門知識は、行政の動向を客観的にとらえ、何が正しいかを見抜くことにつながる
- 特に、法律を学ぶ中で身につく論理的に考える力はビジネスマンとして非常に大切なスキル
まとめ
行政書士は、意味のない資格でも必要のない資格でもありません。
むしろ、その逆でとても価値のある資格です。
行政書士は、その後の人生に大きな可能性を見出すことができる素晴らしい資格です。
- 転職
- 社内の昇給・昇進
- 独立開業
の3つにおけるそれぞれのメリットとデメリットから、あなたが思い描く行政書士像を明確化することが勉強を継続するモチベーションへと変ります。
そして、行政書士の資格を取得する目的が明確にできたら、あとは最短合格目指して全力で駆け抜けましょう。
メリットデメリットが分かったから、次は試験の難易度がどのくらいなのか詳細を調べるぞぉぉ〜。