宅建士は4科目も勉強するから大変だ...
独学だから、始める前に正しい勉強スケジュールを知って非効率な勉強は避けたいなぁ...
宅建士の勉強は本当に大変だから、正しい勉強スケジュールを知ることはとても大切なんだ。
意外と知られてないけど、各科目を3ジャンルに分類してジャンルごとでスケジュールをたてると勉強効果のすごく高いものとなるんだな。
宅建士の試験は合格率が約15〜18%と難易度の高い国家試験です。
不合格者に多い傾向として、試験合格までの道筋であるスケジュールをたてず、ただ闇雲に行き当たりばったりの学習で満足してしまうことです。
不合格になるのを避けたければ、テキストや過去問などの教材選びも大切ですが、計画的かつ最短合格するために試験スケジュールから逆算した勉強計画をたてるのも同じくらい大切です。
試験日から逆算した勉強スケジュールが宅建士の独学合格に必要な2つの理由
進捗管理のために大切なのはわかるけど、試験スケジュールから逆算した勉強計画を立てる重要性をそこまで感じないような...
進捗管理のためにも重要なんだけど、それ以外にもたらす波及効果が大きいんだ。
進捗管理が重要なだけじゃない
上司への新規事業の企画書を30日後に提案が必要な場合、納得してもらえる内容を作るには、上司が求める方向性の確認、顧客が求めるニーズ調査、会社が持っているリソースを使った実現方法、収支予測などの工程を踏んでいきます。
滞りなく30日後までにキッチリと完成させるには、遅れがでていないか、遅れがでている原因と対策によるリカバリーの実施、をするために進捗管理が必要となります。
同じように、宅建士に合格には期限である試験日から逆算したスケジュールで勉強計画をたてる1番大きな目的は
- 進捗管理の徹底
です。
しかも、朗報なのが勉強計画をたてることは、進捗管理以外に2つの波及効果を及ぼすため、一石三鳥のおトクな作業だと断言できます。
ポイント
- 不安や心配などの邪念を取りのぞけるので勉強に集中できる
- 合格点をとるためにバランスの良い勉強配分が可能
[ムダな労力の排除]不安や心配などの邪念を取りのぞけるので勉強に集中できる
ムダな労力をなくすのは勉強効率を上げるには重要なことだけど、勉強計画をたてることがどう繋がるんだろう...
やるべき事を明確にしないと他のテキストがよく見えてつまみ食いしてしまい、中途半端な学習になる可能性が高いんだ。
勉強スケジュール・計画をたてると勉強のゴールがはっきりやるべきことだけに集中できるから結果として実力が身につきやすいんだな。
宅建士の試験科目は4科目も存在するため、一見すると試験範囲は膨大に感じます。
勉強範囲が広いため、各科目で学習すべき内容は出題される可能性の高い論点から優先順位をつけた勉強をすべきです。
しかし、勉強スケジュールをたてないと行き当たりばったりとなるため、実力がついているか不安になってしまいます。
過去問を解いた時にテキストに載っていない内容があると気になって、他のテキストや問題集を色々とつまみ食いしてしまう行為はその典型例です。
勉強スケジュールを立てればゴールを見据えた行動ができるため、現在地を確認しながら自信を持って勉強に望めます。
つまり、勉強計画をたてると何をやらないのか決める事となるため、
- ムダな労力を削減
につながります。
ポイント
- 宅建士の試験範囲は広い
- そのため、各科目むやみやたらに勉強範囲を広げるべきはでない
- しかし、勉強スケジュールを立てないとゴールが分からず色々とつまみ食いして勉強範囲を広げてしまう可能性が高い
- 勉強スケジュール・計画を立てれば、やるべき事が明確になるので、決めた範囲だけを自信持って勉強できる
[不得意科目をつくらない]合格点をとるためにバランスの良い勉強配分が可能
何をやらないか決める事がムダの削除につながるのは確かにそうだなぁ...
あと、もう1つの効果は何だろう?
バランスよく勉強配分できることなんだ。
つまり、不得意科目をつくらない戦略をとることなんだな。
宅建士試験は、「宅建業法」「民法」「法令上の制限」と大きく3つの科目から出題され、「民法」は、初学者には理解に時間がかかります。
理由は、法律に関する知識がないと、普段使わない「法律用語」や独特な言い回しの「条文や条例」などの文章に慣れるまで一苦労だからです。
また、民法に時間を掛けすぎると、得点源にすべき「宅建業法」や、暗記でカバーできる「法令上の制限」の勉強が間に合いません。
勉強スケジュール・計画をたてると進捗管理ができるので、どこが理解できていないか、科目ごとに勉強配分の偏りがないかが一目瞭然となります。
結果として
- 勉強配分の最適化が不得意科目をつくらない勉強戦略
につながります。
ポイント
- 不得意科目をつくらず、どの科目であっても安定して合格点をとること
- 勉強スケジュール・計画は進捗管理をすることと一緒
- すると、弱点科目を作らないために勉強配分の最適な化が可能
- そのため、各科目むやみやたらに勉強範囲を広げるべきはでない
宅建士の2022年試験と目安勉強時間から逆算した勉強スケジュールの具体的な立て方
試験日からの逆算した勉強スケジュール・計画が重要なのか...
宅建士の合格率など試験の難易度はチェックしたけど、試験日はどうだったっけ...
効率的な勉強スケジュールを立てるには、宅建士の試験日と合格までに必要な目安勉強時間を知ることが重要なんだな。
宅建士の勉強期間は一般的に半年〜約1年にもおよびます。
合格に必要な勉強時間の目安300時間から単純に割った時間を目標にすだけでは、行き当たりばったりで闇雲に勉強するのと大してかわりありません。
経営計画も勉強スケジュールも作る目的は同じで
- いかに行動を促す現実的な内容となっているか
が重要となります。
そのためには、試験日と目安勉強時間から逆算したスケジュールを立てることです。
ポイント
- 2022年宅建士の試験スケジュールの把握
- 宅建士合格までに必要な目安勉強時間の把握
- 試験日と目安勉強時間から逆算した勉強スケジュール立案
2022年宅建士の試験スケジュール
2022年宅建士の試験スケジュールってどうだったっかな...
2020年、2021年はコロナの影響で年2回試験が実施されたけど、原則は10月の年1回なんだ。
内容 |
時期 |
受験申込受付期間 |
6月11日(金) |
試験日 |
8月21日(土) |
合格発表 |
9月21日(火) |
参照不動産適正取引推進機構2021年10月の場合(宅建試験のスケジュール)
宅地建物取引士試験は、原則として10月の第3日曜日に行われます。
ただし、2020年、2021年はコロナの影響のため、10月と12月に2回実施されました。
2022年も2回実施する可能性もありますが、原則である10月試験を照準に勉強スケジュールを立てていきましょう。
宅建士の試験合格までに必要な目安勉強時間
まずは合格に必要な時間を知ることなのか...
合格目安の時間は必ず知っておくべきなんだ。
宅建士の合格目安は 300時間なんだな。
宅建試験は合格まで
- 約300時間
が目安勉強時間と言われています。
ただ、独学だと1.2〜1.5倍ほど余分にかかるのが一般的なので、独学で合格を目指すなら360〜450時間必要となります。
ポイント
- 宅建士の目安勉強時間は300時間で、独学なら360〜450時間ほど
- 仕事・家事・育児などをしながら勉強時間を確保するのは簡単ではない
- だからこそ、勉強スケジュールを立て、効率的に学習することが重要
試験日と目安勉強時間から逆算した勉強スケジュールは3つに分類すべき
月別でスケジュールを組むといっても、勉強時間を目安にする以外に何を考えればいいんだろう...
勉強時間を目安にするのはとても大切なんだ。
あわせて、インプット期、アウトプット期、試験直前期の3つに分けて、それぞれの時期で大枠を知っておくと、より具体的な勉強スケジュールをたてるようになるんだな。
月別の試験スケジュールをたてていくなかで、より行動を促す計画とするには、具体的な内容としていかに落とし込めるかです。
そのためには、インプット期、アウトプット期、試験直前期の3つに分けて考えることが重要となります。
10月の試験に照準を合わせて、試験まであと何日あるか逆算したスケジュールを立てましょう。
ポイント(1月に勉強開始した場合)
- インプット期(1〜4月)
- アウトプット期(5〜7月)
- 試験直前期(8〜10月)
1〜4月は勉強スケジュール初盤はインプット期
学習の初盤は、どんなことを意識して勉強すればいいのかな...
学習初期は、基本事項のマスターすべく徹底的に
1月〜4月のインプット期における学習としては、主に各科目の基本事項の徹底理解に努めるべきです。
特に、民法は理解に特に時間が掛かるだけでななく、試験の要の科目でもあるので、早めの学習を心掛け、しっかりと理解しておきましょう。
この時期はまだ科目別学習段階のため、問題演習というよりは、知識の定着を課題にすべきです。
やるべきことは、各科目の基本事項を少しでもマスターできるように、過去問やテキストをフルに駆使することに尽きます。
その上で、
- 過去問で頻出論点や重要事項を把握し、そこを中心に学習する
- テキストの赤字や太字部分など、強調された箇所を中心に読む
の2点を意識して取り組んでください。
1月~4月は、インプット期です。過去問を解きながら、解答を読んで理解していきましょう。
4ヶ月程度あれば、合格するための盤石な基盤を作れます。
5〜7月は勉強スケジュール中盤のアウトプット期
学習の中盤は、どんなことを意識して勉強すればいいのかな...
時間に余裕をもって解答することは心の余裕にも繋がるんだ。
早く正確に論点を掴むクセをつける意識で勉強すると試験本番で冷静に問題が解けるようになるんだな。
5月~7月は、のアウトプット期における学習は、問題演習を行って実力向上を図ると共に、知識をさらに定着させていく時期です。
そのため、過去問を繰返し解くことでいていきます。
過去問の回転数を高めて解いていくことに併せて、初見問題の対応力を高めるために模擬試験も受けることで、実力を養成していきましょう。
ポイントは、これまでに培ってきた知識を活かして問題演習に臨む過程で、
- 問題を早く正確に解く力をつける
- 苦手科目や苦手分野など、弱点の把握
の2点を意識しながら勉強することです。
ポイント
- 暗記科目「法令上の制限」の時間を計画的に組み込むことで、ライバルに差をつけられる
- 「民法」は、深入りしすぎると余計な時間を取ってしまうことになるので注意
8〜10月は勉強スケジュール終盤の直前期
学習の終盤は、どんなことを意識して勉強すればいいのかな...
知らない論点を直前期から勉強し始めるのは、明らかに理解と暗記するまでに時間が足りなさすぎるんだ。
その時間を使うのであれば、これまで勉強してきた基礎知識を完璧にした方が、よっぽど得点力を高くなるはずなんだな。
8月はいわゆる直前期で、最終確認を行う時期です。
各科目の基本事項や頻出論点の再確認、本番までをどう過ごすかといった最終調整がとても大事となります。
そのため、直前期だから特別に何か新しいインプットをするのではなく、学習中盤で行う過去問を中心とした繰り返し学習を引き続き行うべきです。
特に、試験問題の4割を占め、暗記で対応できる「宅建業法」得点源にしやすいため、満点を目指すくらいに仕上げると合格可能性が高まります。
また、各予備校が模擬試験が実施されるので、時間配分を確認するためにも1度受けておくのがおすすめです。
ポイント
- 「民法」の難問に時間をかけるより、「宅建業法」でのミスをなくすことが大切
スケジュール作成後、始める前に意識すべき宅建士の勉強手順
月80時間をクリアできるような勉強スケジュールをたてればいいってことかぁ...
よ〜し、1日にすると約2.5〜3時間目安で計画をたてるぞ〜。
独勉クン、待って欲しいんだ。
勉強スケジュールを適当にたてる前に宅建士の合格を掴むために必要な勉強手順を知っておくべきなんだな。
宅建士の試験スケジュールをたてることによって最大の効果を得るには、目安勉強時間数の情報だけで適当にスケジュールを組むのではなく、
- 本当に必要な勉強手順とは何か
を知ることです。
ポイント
- 過去問で基礎を固めて合格点をとる学習
- 模試で確かなアウトプット力を定着
- 事例問題(短答記述問題)で対応力をつける
スケジュールを作成したら、まずは過去問を中心に勉強していくことを意識してください。
過去問の解答を読んでから、問題を解くやり方も実力アップにつながります。
過去問で基礎を固めて合格必要点を確保する
テキストじゃなくて過去問で基礎を固める必要があるのか...
満点でもギリギリでも合格は合格なんだ。
最短合格するには、合格必要点をとるために勉強範囲に絞って基本事項の徹底理解がつとめることが鉄則なんだ。
宅建士試験は満点を目指す試験ではありません。
年度によって変わりますが合格ラインはおよそ7割のため、確実に合格必要点を取る勉強をする必要がありますが、宅建士の試験は基本事項をしっかり理解していれば合格点を取れるように設計されています。
特に「宅建業法」は、全範囲からまんべんなく出題されるだけでなく、毎年のように繰り返し出題される項目は過去問と同じパターンの傾向が強いのが宅建士試験の特徴です。
だからこそ、基礎力を固めるために、過去問を繰り返し解くことが合格点確保に繋がります。
ただし、「権利関係」だけは暗記でカバーできる分野ではなく、難題が出題される科目なので注意が必要です。
ポイントは、過去問で解いた基本的な問題は必ず得点できるようにし、難問は時間をかけず、試験では捨てる勇気を持ちましょう。
全科目に共通するのは、過去問を中心に基礎を固めていくこと、それが合格点確保につながります。
ポイント
- 本試験は過去問を焼き増ししたような問題が必ず出題され
- 過去問を最大限活用し、共通となる基本事項や概念の理解の徹底に時間を割く学習がとても重要
- さらに、過去問で基礎を固めれば、過去問を応用した問題に対応できる
模試で確かなアウトプット力を習得
模擬試験を利用するメリットって本番同様の疑似体験以外にもあるのかな...
模試の結果からどこを重点的に強化すべきなのか客観的に分析できることなんだ。
得意分野を伸ばすよりも弱点分野を徹底的に潰すために基礎を徹底的に学習し直す方が得点獲得効率が高いからなんだな。
点数が良いかどうかで一喜一憂するのではなく、模擬試験を利用する目的は
- 模擬試験データを利用して弱点の分析・対策をする
ことです。
1問あたり2分30秒が平均解答時間ですが、難問に時間をかけすぎると、全問解答できないまま試験が終了してしまうケースもあります。
そのため、本番の環境と同じ中で各問題の時間配分を模擬試験で体験することも重要です。
模擬試験に取り組む時期は試験数か月前頃のいわゆる直前期が一番有効となります。
ポイント
- 模試はその時点での実力を把握するのに非常に有効なツール
- 把握だけにとどまらず、その後の学習に有効に活用できるかが重要なポイント
- 各問題の時間配分を模擬試験で体験することも重要
事例問題で応用力を身につける
過去問と模擬試験、過去問と模擬試験....
過去問と模擬試験以外に事例問題に対応する力をつけることも重要なんだ。
近年「民法」で
- 判例などを題材にした問題が出題される傾向
にあります。
問題文は、一見難しそうにみえますが、民法の改正点などを意識することで対応可能です。
また、「宅建業法」「法令上の制限」は、最近の自然災害や不動産の事件に関連する問題の出題もされるため、日頃のニュースを宅建士の試験問題に絡めて考えることも応用力アップにつながります。
ポイント
- 民法の改正点などを意識しながら事例問題を解くことで対応可能
- 「宅建業法」「法令上の制限」は、最近の自然災害や不動産の事件に関連する問題が出題される
- そのため、日頃のニュースを宅建士の試験問題に絡めて考えることも応用力アップにつながる
まとめ
宅建士の試験合格には勉強スケジュールを立て、できるだけその通り実行していくことが大切です。
学習にも段階があり、
- 知識の定着を図るインプット期
- 実力養成を図るアウトプット期
- 最終確認を行う直前期
の3つです。
上記をベースに、スケジューリングしていくことが、学習の習慣化を作り、その積み重ねが合格へと導きます。