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正しい使い方さえ知っていれば、鬼に金棒なんだな。
過去問完全マスターとはどんな過去問題集なのか
過去問完全マスターは、独学受験生に最も人気な中小企業診断士一次試験過去問題集です。
最大の特徴は他の市販テキストは年度別なのに対し、過去問完全マスターは過去問が年度ごとではなく
- 論点別
に収録されている点です。
論点別で整理されているメリットは、過去問の正しい使い方でも記載している通り、
論点別に構成されている過去問での勉強によって、同じ論点を集中的に勉強できるため出題者がどのような内容を聞いてきているのかの理解が容易となるため、論点ごとに過年度分の過去問をとくことによって、出題者のヒントに察知する感度が高まる
ことです。
論点別の過去問学習による出題者の出し方のパターンや癖の理解することは、ゲームの攻略本を使ってRPGをプレイするとはるかに効率的なのと同様の効果を持っています。
ポイント
- 論点別で勉強すると、出題者の出し方のパターンや癖の理解しやすいため、得点獲得力が格段にアップする
- だから、中小企業診断士独学受験生に過去問完全マスターは人気が高い
過去問完全マスターが多くの中小企業診断士独学受験生に支持されている2つの理由
他にも独学受験生に支持されている理由ってあるのかな...
過去問完全マスターが多くの中小企業診断士独学受験生に支持されるのは、論点別に加えて
- 過去10年分の過去問が収録
- 1問1答形式
だからです。
TACや大原などが過去問完全マスターと同じ構成で過去問題集を作成していない理由は定かではありません。
想像の域にはなりますが、年度別から論点別に一から収録し直そうとすると相当な手間と労力がかかるため、費用対効果を考えるとマイナスに働くと大手予備校は判断しているからではないかと思われます。
過去問完全マスターのあらすじに販売の経緯は
出題傾向や重要な論点はどのように把握すればよいのか? そのためには,過去問題を複数年度確認する必要があります。しかし,これまでの市販や受験予備校の過去問題集は年度別に編集されているので,同一論点の一覧性を確保したい場合や論点別に繰り返し解くツールが欲しい場合は,受験生自身が過去問題を出題項目ごとに並べ替えたツールを自ら作成する必要がありました。
これには時間も労力もかかるため,「市販の問題集で論点別にまとめたものがあっ たらいいのに…」と考える受験生も多かったです。(私自身もそう思っていました) 本書はそのようなニーズに対して応えたものであり、平成21年度から平成31年度までの1次試験過去問題の中から、頻出度・重要度を執筆者の主観に基づき選別し,中小企業診断協会の1次試験出題要項を参考にして並び替えたことで,受験生が短期間繰り返し解き,自分の苦手な論点を徹底的に克服することができるよう工夫しました。
参照過去問完全マスターあらすじ
と記載されています。
過去問完全マスター |
TAC |
大原 |
|
論点別or年度別 |
論点別 |
年度別 |
|
過去問収録年数 |
10年分 |
5年分 |
|
1問1答形式 |
● |
× |
実際に、TACや大原などの大手予備校が市販している過去問題集と過去問完全マスターを比較してみると、大きく違うのがわかることから、過去問完全マスターの作り方が以下に手間や労力がかかっているのが理解できます。
論点別以外に支持される2つの理由
- 10年分収録されている
- 1問1答形式
10年分収録されている
そして、頻出・重要論点を把握する精度が高まるのに比例して、中小企業診断士の一次試験合格確率は上昇するんだな。
中小企業診断士の過去問は年数が多ければ多いほど、参考となるサンプル問題数が多いと、どの範囲が頻出・重要論点だと出題者が想定しているか判断しやすくなるからです。
中小企業診断士一次試験は60点をとれば合格できる試験であるため、数年に1回しか登場しない細かな論点を頑張って勉強してたところで得点に結びつきずらく、効率的な勉強とは言えません。
それよりも、毎年や2年に1回など頻出・重要論点で確実に得点できるかが重要です。
だからこそ、過去問収録年数が10年の方がサンプル問題数も多く、頻出・重要論点のパターンや癖の精度が高まるため、本試験で有利になることは間違いありません。
ポイント
- 過去問は年数が多ければ多いほど、参考となるサンプル問題数が多くなる
- すると、どの範囲が頻出・重要論点だと出題者が想定しているか判断しやすいので、得点獲得力が高まる
1問1答形式
他には何があるのかな...
過去問完全マスターは他の市販されている過去問題集と異なり、1問1答形式で学習ができるようになっています。
そのため、問題を解いた直後に解答解説を読み、何が間違っていたのかなど直ぐに復習が可能です。
論点別でなおかつ1問1答形式の過去問完全マスターは、あなたがどの部分が理解できていないのかを明確化しやすく、その後の対策を立てやすいため、中小小企業診断士試験対策本として優れています。
また、年度別のように1年分通しで問題を解く必要がないため、ちょっとした空き時間などを有効に活用できるのも、忙しい会社員に支持されている点となっています。
ポイント
- 1問1答形式だから、どの部分が理解できていないのかを明確化させやすい
- 年度別のように1年分通しで問題を解く必要がないため、ちょっとした空き時間などを有効に活用できる
過去問完全マスターを正しく使う4つのオキテが中小企業診断士の合格には必要
せっかく使うなら、一番効果のある使い方をしたいなぁ...
でも難しいことは一切なくて、4つの掟を守って使えば必ず実力は養成できるんだな。
過去問完全マスターは、中小企業診断士独学受験生の強い味方となる問題集なのは間違いありません。
しかし、せっかく最高の過去問題集を使っても、正しい使い方を知らずに我流の勉強方法では合格から大きく遠ざかってしてまいます。
最短距離で合格したいのであれば、過去問完全マスターを正しく使う4つのオキテを守った学習が重要です。
4つの使い方
- 重要度順に勉強
- 時間がなくてもランクAとBは必ず解く
- 選択肢の中身を理解すること
- 過去問完全マスターを教科書として使う
重要度順に勉強
そもそも、重要度順ってどうやってわかるんだろう...
だから、問題ランクAから順に過去問を解いていくのをおすすめするんだな。
過去問完全マスターを使って問題を解いていく中で、絶対に外してはならないのは重要度順に問題を解いていくことです。
ただし、ランクAから順に問題が並んでおり、意識しなくても沿って解いていけば重要度順に学習できるため、心配する必要は全くありません。
ランクCは最悪飛ばして大丈夫!だけど、ランクAとBは時間がなくても必ずおさえる
でも、忙しくてなかなか時間とれないから、全部の問題を解くのは難しいかも...
ランクCは飛ばしても最悪OKだけど、ランクAとランクBの問題は必ずおさえるべきなんだな。
本試験では100点をとろうがギリギリ60点をとろうがどちらも合格です。
忙しく働く中で中小企業診断士の合格を目指すのであれば、いかに効率的に勉強を進められるかはどの論点を捨てるかと考えて問題ありません。
そして捨てるべき論点か否かを考える際に重要となる指標が、出題確率の高さです。
過去問完全マスターでは過去10年間で
- ランクAは3回以上出題されている超重要論点
- ランクBは2回以上出題されている重要論点
- ランクCは1回以上出題されている論点
でランク分けしてくれています。
この中で10年で2回以上でている論点を抑えられれば、60点は間違いなく獲得できることから、ランクAとBは必ず抑えておくべきだと言えます。
ポイント
- 10年で2回以上でている論点を抑えられれば、60点は間違いなく獲得できることから、ランクAとBは必ず抑えておく
- もしランクAとBを抑える時間もないのであれば、最低限ランクAは完璧にしておく
選択肢の中身を理解する
ただ何度も解くと、どの選択肢が正解か覚えちゃって意味がない気がするんだけど...
重要なのは各選択肢にどこが不正解なのかをしっかりと判断できるようになることなんだな。
答えの選択肢だけ覚えても、残念ながら中小企業診断士に合格できるようにはなりません。
なぜなら、本試験で全く同じ問題は出題されないからです。
本試験で得点できるようになるには、答えの選択肢を覚えるのはなく、選択肢からどこが不正解なのか判別できる力を養うことが重要です。
特に、誤りの選択肢を正当に直すことができるようになれば、類似問題が出題されても論点を理解できているため、得点できる確率が格段に高まります。
だからこそ、選択肢の中身を理解につとめることがとても大切です。
ポイント
- 選択肢からどこが不正解なのか判別できる力を養うことが大切
- 特に、誤りの選択肢を正当に直せるように学習すべき
過去問完全マスターを教科書として使うこと
教科書で勉強して、問題集で実力をつけ後で過去問の学習に入っていこうかな...
中小企業診断士の過去問をみると分かりますが、テキストに記載されている内容がそのまま問われることはほぼありません。
知識の理解は大前提で、それを問題に合わせて応用できるかが多く問われる傾向にあります。
それなのに過去問でどんな形でどのように問われているか知らずに、教科書の内容をキッチリ覚えても問題が解けるようにはなりません。
だからこそ、ゴールである過去問での問われ方をまず知るべきです。
その後、分からなければ辞書代わりにテキストを利用し知識を補強していけくことがとても効率の良い学習に繋がります。
ポイント
- テキストで覚えたままの内容が過去問で出題されることは少ない
- 過去問で問われ方(ゴール)を知った上で学習するとでは勉強効率が天と地ほど違う
過去問完全マスターで中小企業診断士試験対策の効果をより高める2つの小ワザ
2つの小ワザ
- 問題と解答が近すぎて答えがみえちゃう問題
- 中古の過去問完全マスターでも基本は問題ない
問題と解答が近すぎて答えがみちゃう問題
解答が見えないように工夫することが必要となるんだな。
過去問完全マスターは非常に優れた過去問題集ですが、難点が存在します。
それは、問題と解答解説の掲載位置がとても近いので問題を解いている最中に解答がチラチラみえてしまうことです。
問題を解いている過程で解答解説が見えてしまったら、自分の頭で考える行為を邪魔することになってしまうため、実力が身につきません。
対策として、
- 解答に付箋を貼って答えを見えないようにしておく
べきです。
最新刊が発売されるまでの数科目は中古の過去問完全マスターを使うべき
値段が安いし、発売時期が大きくずれ込むこともあるって聞いたけど...
過去問完全マスターは例年2月頃に新刊が発売されます。
中小企業診断士一次試験に効率よく合格するには、過去問完全マスターをベースに勉強していくことが重要です。
それなのに、2月頃の最新版刊購入から過去問学習をスタートさせていては何の意味もありません。
そこで、発売時期の2月頃までは中古の過去問完全マスターを利用しながら、過去問学習を進めるのがベストな勉強方法となります。
ポイント
- 企業経営理論、財務会計、運営管理、経済学の4冊も一気に全て買う必要はない
- あなたの勉強スケジュールにあわせて1科目ずつ購入していけばOK
まとめ
中小企業診断士一次試験を効率よく突破するには、過去問完全マスターを正しく使う
- 重要度順に勉強
- 時間がなくてもランクAとBは必ず解く
- 選択肢の中身を理解すること
- 過去問完全マスターを教科書として使う
の4つのオキテを守って学習が肝となります。
決して難しい事項ではないので、過去問勉強する際は忘れないよう徹底的に意識しながらの学習が重要です。
その前に、過去問を徹底研究するための知識をさらにつけておきたいな...