7つの中小企業診断士独学合格ノウハウ
独学での勉強は孤独だ...
同じように中小企業診断士の合格を目指す受験生と疑問質問の受け応えや情報交換できる場はないのかな...
中小企業診断士の勉強をしていくのは独勉クンが言う通り孤独との戦いだから、モチベーションをいかに維持するかが独学合格の最大の敵なんだ。
受験生同士で集まって質疑応答や情報交換を行なっている勉強会に参加するのは、1つの解決策なんだな。
中小企業診断士試験に独学で合格を目指すのは孤独との戦いであり、つまりモチベーション維持の戦いです。
この難敵との戦いに勝ち残る強い味方として勉強会が存在します。
全国各地津々浦々で実施しているわけではありませんが、関東(東京)・関西(大阪)・東海(名古屋)では開催されています。
また、オンラインで実施している勉強会もあるため、地方受験生でも活用できる中小企業診断士勉強会の一覧をまとめました。
ただし、勉強会への参加を有意義なものにしたいなら、
- 着目ポイントの把握 + 比較による検証
の2つがコツを実践することが重要です。
中小企業診断士の勉強会をエリア・地域別に紹介
中小企業診断士の勉強会ってどのエリアにあるんだろう...
僕は東京なんだけど、何個くらいあるのかな...
中小企業診断士の勉強会は大きく、関東・関西・東海の3つなんだ。
なかでも、タキプロさんは唯一エリアをまたいで勉強会を実施しているんだな。
中小企業診断士の勉強会は、全国どこでも実施されているわけではなく、関東・関西・東海の3つがメインとなります。
基本的な考え方として、有志の集まりで勉強会の運営が行われているため、ゼロから全てを教えてもらえるわけではありません。
勉強会に参加する心構えとして、全てを学ぶ姿勢ではなく、何かヒントを得るために参加する意識を持つことが重要です。
勉強会実施エリア
- 全国(関東・関西・東海)
- 関西
- 関東
全国〔関東(東京)・関西(大阪)・東海(名古屋)〕:タキプロ
タキプロは全国で開催しているのか...
すごい大きな勉強会なのかな...
タキプロは、関東、関西、東海の各地域で定期的に開催している勉強会なんだ。
開催頻度は随一を誇っているんだな。
タキプロは、各地で毎月のように開催されている活気ある勉強会です。
中小企業診断士の試験合格を目指す受験生だけで行うわけではなく、前年度の合格者が講師や事務局として運営しているため、質が高い勉強会です。
しかも、1回500円程度の参加費なので気軽に参加しやすい点も人気がある理由となっています。
公式サイト
関西(大阪):経士会
東京は勉強会が多そうなイメージはあるけど、関西はどうなんだろう...
東京のように勉強会が沢山あるわけじゃないけど、関西にも存在するんだ。
大阪駅付近で開催することが多いから、通いやすさは抜群なんだな。
タキプロ以外で、関西で大規模に開催している唯一の勉強会が経士会です。
タキプロ同様に、中小企業診断士合格者が講師なため、試験対策ノウハウを生できける大きなチャンスです。
また、経士会はフェイスブックグループも存在するので直接足を運ぶことができなくてもSNSで交流や情報交換ができる有難い勉強会です。
関東
関東は中小企業診断士の勉強会が一杯ありそうだ...
関東は人口が1番多いこともあって、勉強会が最も多いエリアなんだ。
なんと、タキプロ含めて4つも存在するんだな。
中小企業診断士の受験人数を2番目に多い大阪と比べても、約3倍にも数える程、関東(東京)の受験人数は群を抜いています。
その影響もあって、関東(東京)は中小企業診断士の勉強会が最も多いエリアとなっています。
代表的な3つの勉強会
- ねくすと勉強会
- 弱小企業診断士勉強会
- ワンモア勉強会
ねくすと勉強会
ねくすと勉強はどんなところなんだろう...
ねくすと勉強会の特徴は、週2回も実施する本格的な勉強会なんだ。
合格後は教える立場として参画が求められるから、本気で中小企業診断士になりたいと願う人だけが通っている勉強会なんだ。
ねくすと勉強会は、二次試験における解答の方向性や考え方などを活発に議論する勉強会です。
また、
営利を目的とした団体ではありませんので無用な混乱を避けるため合格率は公開しておりませんが、 診断士試験全体の合格率よりはかなり高い数字となっております。
引用:FAQ(会員の合格率はどのくらいですか?)
や、合格者を毎年輩出していることから、確立した試験対策ノウハウを持っておられるのも特徴です。
弱小企業診断士勉強会
弱小企業診断士勉強会はどうなんだろう...
名前だけから考えると、なんか弱そうなイメージを持ってしまうんだけど...
弱小企業診断士勉強会は、平成4年から続いている老舗の中小企業診断士勉強会なんだ。
毎週土曜日に秋葉原・上野周辺の会議室で開催していて、どちらかと言うとねくすと勉強会よりも和やかな雰囲気なんだな。
最も歴史のある中小企業診断士勉強会の1つが弱小勉強会です。
特に、二次試験の勉強では、事例企業の方向性や課題の整理をもとに一貫性のある全体最適な解答を導く手法が学べます。
試験ノウハウとしては勿論のこと、実務で経営コンサルティングをする時にも使えるスキルとして習得できる点も魅力の1つです。
公式サイト
ワンモア勉強会
ワンモア勉強会はどうなんだろう...
ワンモア勉強会は、これまでのとは違って、主催者の方も中小企業診断士の合格を目指されているんだ。
だから、切磋琢磨しながら学べる勉強会と言えるんだな。
毎週水・木曜日の平日2日間で開催されています。
リアルでの開催だけでなく、早朝オンライン会議やグループウェアによる情報交流なども実施されているので、東京以外の地域からでも参加可能です。
主催者が中小企業診断士受験生であるため、同じ目線で勉強を進められる点は、学習へのモチベーションを維持しやすい勉強会だと言えます。
中小企業診断士の勉強会に参加するデメリットへの対策は事前に対処すべき
モチベーションの維持や疑問点を解消できるから、勉強会に早く参加したいなぁ...
メリットは、モチベーション維持や客観的な意見をもらえる等あるんだ。
だけど、気がついたら勉強会への参加がデメリットになっていたなんてことにならないよう気をつける必要があるんだな。
中小企業診断士の勉強会への参加は、モチベーション維持、客観的な意見をもらえる、合格者からアドバイスをもらえる、自分以外の考え方に触れられるなど沢山のメリットが存在します。
二次試験は解答が公表されないこともあって、多数派回答だと得点を獲得しやすいと言われているため、特に他の受験生の考え方を知ることが勉強会最大の効果です。
しかし、自分の意見や解答以外を論破したり、受けつない姿勢だと勉強会への参加がデメリットへと変貌し
- ムダな時間を過ごす
ことになりかねません。
周りの参加者にも悪影響を及ぼすことになるので注意して勉強会に望むべきです。
ポイント
- 勉強会は自分の意見を押し通す場所でも論破する場所でもない
勉強会を論破する場だと勘違いすると何も得られない
他の受験生の考え方を尊重すべきということか...
当たり前のようであって、難しいことなのかな...
我が強い人は、論破したり自分の意見を通したりしがちなんだ。
あと、初学者よりも2年目以降の経験者だと自分の考え方を持っているから、人の意見に耳をかさなくなる傾向にあるんだ。
二次試験は多数派の解答が得点をとりやすい仕組みとなっているため、自分の解答があっているかどうかは重要なポイントではありません。
自分の解答が唯一正しい正解だと思い込み、他の解答や意見に対して論破するような姿勢だと、多数派解答でなかった場合に何も得られません。
勉強会へ参加するメリットは、客観的なアドバイスや他の受験生の考え方を知ることです。
つまり、多数派の解答をした受験生の考え方で解答プロセスを柔軟に吸収する意識を持てるかどうかが、ムダな時間となるのか、とても有益な時間となるのかの分かれ道となります。
ポイント
- 他の受験生の考え方や解答プロセスを柔軟に吸収しようとする意識を持つこと
[多数派の解答プロセスを理解すること]中小企業診断士の勉強会で最大効果を享受する2つのコツ
多数派の解答をした受験生の考え方を知ることが重要なのか...
間違っていたら、そこから多数派の解答をした受験生の考え方をマネすればいいだけだから、自分が考え方解答が間違っていても全く問題ないんだ。
考え方をマネするには、解答にいたるまでのポイントを順に追っていくことにつきるんだな。
中小企業診断士の勉強会(二次試験)に参加して最大効果を得るためには多数派を解答した受験生の考え方や解答プロセスを理解することにつきます。
ただ、むやみやたらに考え方や解答プロセスを取り入れればよいわけでもありません。
重要なのは
- 考え方や解答プロセスを取り入れるために必要なたった2つのコツ
を知ることです。
2つのコツ
- 多数派の解答プロセスにおける着目ポイントを知ること
- 着目ポイントをもとに自分の解答とのギャップを検証すること
解答プロセスにおける着目ポイントは3つ
解答プロセスのなかでも、目の付け所があるってことか...
確かに、どこがポイントかわかれば、復習するときに検証しやすそうだ...
着目ポイントはとてもシンプルで、設問、与件、解答の3つなんだ。
さらに、設問と与件は、さらに3つのポイントを抑えるだけでOKなんだな。
着目ポイント
- 設問:切り口(観点)、解答の金型、一次試験の知識
- 与件:設問該当箇所、因果関係、一次試験の知識
- 解答
平成24年度事例3(生産・技術)第4問を例に解説
着目ポイントは分かったけど、具体的にどうやって見ればいいんだろう...
着目ポイントだけでは理解しづらいと思うから、実際に平成24年度事例3(生産・技術)の過去問を例に解説するんだな。
C 社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、さらに既存顧客から製品単価の引き 下げ要求がある。それを克服して収益性を高めるには、あなたは中小企業診断士とし てどのような方法を提案するか、Y 社との新規取引以外で、C 社にとって実現性の高 い提案を 140 字以内で述べよ。
MY解答
提案は、作業終了時の清掃等の作業方法をマニュアル化することで、作業時間の短縮化を図ることである。これによって、人件費の抑制の実現が可能となるため、結果としてコスト削減を図ることができる、
多数派解答
提案は、(1)営業が把握している顧客ニーズを活かし輸入牛、国産豚肉の個体管理しトレーサビリティに対応した新製品開発で高付加価値化を図り販売数量を高め売上を拡大、(2)作業終了時の清掃等の作業方法をマニュアル・標準化し作業時間の短縮を図り人件費の抑制でコストを削減、する事である。
解答プロセスから多数派と自分との解答のギャップを検証する
両者の解答から、確かに多数派解答の方が得点がなんとなく高そうなくらいしか分からない...
着目ポイントを基準に実際に比較してみてみると、一目瞭然なんだ。
勉強するときは、比較して考えることがとても重要なんだな。
項目 |
MY解答 |
多数派解答 |
与件:切り口 |
費用面 |
売上面・費用面 |
解答の型 |
提案は、(提案内容)。 |
提案は、(1)提案内容→効果、 |
一次知識 |
なし |
収益=売上+費用 |
因果関係(与件) |
作業方法のマニュアル化→作業時間短縮でコスト削減 |
(1)個体管理しトレーサビリティ対応→高付加価値化を図り販売数量を高める、 |
一次知識 |
なし |
なし |
ポイント
- 収益性と問われたときに、多数派解答は切り口として売上と費用の2つを漏れなくあげられている
- 解答の型が収益性の切り口の2つそれぞれで、提案内容→効果となっている
まとめ
あなたにぴったりな中小企業診断士の勉強会を選んでもらえると嬉しいんだ。
それ以上に、最大効果を得るために必要な着目ポイントと比較による検証は独学勉強にも使えるから積極的に活用して欲しいんだな。
中小企業診断士試験に独学で合格を目指すのはモチベーション維持との戦いとなります。
だからこそ、勉強会は中小企業診断士の勉強を進めていく強力な武器として有効活用すべきです。
ただし、闇雲に勉強会を利用してもムダな時間となってしまうため、
- 着目ポイントの把握 + 比較による検証
の2つのコツを実践することが重要です。
勉強会に参加してモチベーション維持しながら中小企業診断士の学習を進めないとな...
あと勉強会もだけど、まずは独学で最短合格勉強法をしっかりと実践していくぞぉぉ〜。
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