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どのような試験対策をすればいいのか...
暗記すれば合格点である60点を確保できるんだな。
運営管理は企業経営理論、財務会計と並んで中小企業診断士試験の中核を占めます。
さらに、二次試験の事例Ⅲにも直結する内容であるため、試験突破のためには避けては通れませんが、運営管理は暗記で試験対策できるため、難しく考える必要はありません。
- 頻出論点をしっかりと暗記する
ことが試験対策のコツです。
[難易度はふつう]中小企業診断士運営管理の難易度(レベル)
運営管理の難易度(レベル)は
- 普通
です。
生産管理と店舗販売管理のジャンルが異なる2分野を学習しなくてはならないので勉強範囲は広大です。
ポイント
- 頻出論点の問題は配点が高い傾向にあるため、必ず得点すべき分野
- 問題に優先順位をつけ、確実に得点できる問題からこなしていくことが大切
運営管理の問題数と配点
問題数と配点
- 問題数は42問前後
- 配点は1問あたり2~3点
- 試験は90分
運営管理の科目合格率推移
年度 |
合格率 |
令和6年度 |
26.8% |
令和5年度 |
8.7% |
令和4年度 |
16.1% |
令和3年度 |
18.5% |
令和2年度 |
9.4% |
令和元年度 |
22.8% |
H30年度 |
25.8% |
H29年度 |
3.1% |
H28年度 |
11.8% |
H27年度 |
20.5% |
H26年度 |
17.8% |
ここ数年の大きな変化として、計算問題の出題が増加しています。
中小企業診断士運営管理の勉強範囲
中小企業診断士の試験案内に記載されている運営管理の設置目的をみてみると、
中小企業の経営において、工場や店舗における生産や販売に係る運営管理は大きな位置を占めており、また、 近年の情報通信技術の進展により情報システムを活用した効率的な事業運営に係るコンサルティングニーズも 高まっている。このため、生産に関わるオペレーションの管理や小売業・卸売業・サービス業のオペレーショ ンの管理に関する全般的な知識について、以下の内容を中心に判定する。
と書かれています。
- 生産管理
- 店舗販売管理
の2つで構成されています。
試験範囲が一番広いため、多くの知識をインプットする必要があり、勉強をしっかりできるかが大きなポイントです。
生産管理
工場のオペレーション管理に関する知識を扱う生産管理の分野は、
- 生産管理概論
- 生産のプランニング
- 生産のオペレーション
- その他生産管理に関する事項
の4つです。
生産管理の頻出論点
生産管理で必ず抑えておくべき論点は、
- 生産管理の基礎
- 工場レイアウト
- 生産方式
- VE
- PERT
- 在庫管理
- IE
の7つです。
店舗販売管理
卸売業や小売業の店舗運営、販売業務に関する知識を扱う店舗販売管理の分野は、
- 店舗・商業集積
- 商品仕入・販売(マーチャンダイジング)
- 商品補充・物流
- 流通情報システム
- その他店舗・販売管理に関する事項
の5つです。
店舗販売管理の頻出論点
店舗販売管理で必ず抑えておくべき論点は、
- 店舗施設に関する法律知識
- 店舗設計
- マーチャンダイジング
- 物流戦略
- 販売流通情報システム(JANコード、POS等)
- WEBマーケティング
の8つです。
運営管理の出題範囲が広がっていると言えるんだな。
中小企業診断士運営管理における勉強方法
ざっくりと序盤、中盤、直前期の3つに分けて、それぞれの時期にで何をすべきか明確にすればOKなんだな。
3つのスケジュール
- 序盤
- 中盤
- 直前期
序盤
運営管理は暗記と割り切った勉強が必要です。
によって記憶の定着を図ります。
学習の順序としては、理解も必要な生産管理から取り組むべきです。
店舗販売管理は暗記の比率が高く、学習内容が比較的簡単なため、後回しで問題ありません。
中盤
一通りテキストの内容を学習したら
- 過去問を活用した演習中心の勉強方法に
切り替えます。
「生産管理」は細かい知識や活用方法まで問われるので、演習を行いながら知識を定着させていきます。
直前期
引き続き問題演習を繰り返し
- 基礎的な内容の理解および知識定着を確実なものにする
総仕上げの段階です。
この時期に注力すべきは、店舗販売管理の暗記です。
店舗販売管理は覚えれば覚えただけ、比例して得点を稼げるため、テキストの内容は確実に暗記すべきです。
だからこそ、中小企業診断士の合格を目指すのであれば過去問の上手な使い方は必ず知っておくべきなんだな。
[頻出論点(計算問題含む)を中心に学習]中小企業診断士運営管理における勉強方法のコツ
計算問題が増えてきているとは言え、運営管理は暗記です。
計算問題もそれほど複雑な問題は出題されないので、知識さえ増やしていけば比例して得点は増加します。
運営管理の勉強の最大のコツは
- 細かいところに入りすぎず、頻出論点(計算問題含む)を中心に過去問学習を進める
ことが大切です。
ポイント
- 生産管理の勉強のコツ
- 店舗販売管理のコツ
生産管理の勉強のコツ
生産方式やレイアウト、IEなどの理論は暗記で構いません。
生産管理は一見すると深い理解が必要に感じますが、
- 一次試験の問題は知識=暗記で解答できる
問題ばか理なので、過去問演習を繰り返しせば必ず記憶は定着していきます。
店舗販売管理の勉強のコツ
店舗販売管理は生産管理以上に
- 完全に暗記
です。
知識量がモノをいうので、とにかく暗記につきます。
GMROIなど、計算が必要な問題も出題されますが、公式を覚えていれば解答可能です。
計算問題における勉強のコツは公式暗記
公式さえ覚えれば対応できる問題がほとんどなんだな。
中小企業診断士における運営管理の計算問題は公式さえ覚えていれば対応できる問題がほとんどです。
運営管理の中で頻出論点の計算問題であるGMOIを例にすると、公式は
- GMROI=売上総利益/平均在庫高(原価)×100
です。
平均在庫高をさらに分解した公式が(期首在庫高+期末在庫高)➗2となります。
これさえ暗記できていれば、過去問に回答可能です。
ある小売店では、年間売上高2,900万円、期首在庫高(原価)800万円、期中仕入高1,600万円、期末在庫高(原価)700万円であった。この店のGMROIとして最も適切なものはどれか。
計算過程
- 売上原価:800万円(期首在庫高)+1,600万円(期中仕入高)-700万円(期末在庫高)=1,700万円
- 売上総利益:2,900万円(売上高)-1,700万円(売上原価)=1,200万円
- 平均在庫高;800万円(期首在庫高)+700万円(期末在庫高)÷2=750万円
- 以上から、GMROIは、1,200万円(粗利益額)÷750万円(平均在庫高)×100=160%と算出できる
公式さえ暗記してれば計算問題がとけるようになってる...
覚えておきたい計算問題
- 線形計画法(PERT・ジョンソン法)
- 進捗管理(流動数曲線、ガントチャート等)
- 標準時間の算出方法(外掛け法、内掛け法)
- レイティング
- サイクルタイム、ライン編成効率、工程数、バランスロス
- 設備総合効率(時間稼働率×性能稼働率×良品率)
- 資材所要量計画(MRP)
- 経済的発注量(EOQ)
- 有効在庫量、発注量(定期、定量)、安全在庫(定期、定量)、発注点(定量)
- 商品回転率(売価、原価)
- GMROI
- 交差比率
- 在庫高予算(基準在庫法と百分率変異法)
- 値入高予算
運営管理(生産管理)の理解が進まないならテキスト以外に参考書の利用もあり
製造業馴染みのない方で、テキストだけでは生産管理について十分理解できない場合は参考書も活用すべきです。
製造業にこれから携わる新人向けの参考書だと、とても分かり易く噛みだいて表現してくれているので、中小企業診断士受験生でも容易に理解できます。
全く知らないとチンプンカンプンな部分は間違いなくあるはず...
生産管理の基本が面白いほどわかる本
中小企業診断士の方が書かれているため、中小企業診断士試験にとてもマッチしています。
名前の通り生産管理の基本が図や表などでわかりやすくまとめられているため、初学者におすすめです。
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まとめ
でも、きっちり取り組めば合格点は必ず獲得できるんだな。
運営管理は暗記で、頻出論点の理論や知識を中心に記憶すれば合格点は可能です。
近年、計算問題も増加傾向にあるものの、公式を覚えていれば必ず解答できます。
最初は苦戦するかもしれませんが、深い知識は問われないのでテキストの内容と過去問演習にしっかり取り組んで得意にすべきです。
二次試験に最も関連が深い企業経営理論はどんな勉強をすればよいんだろうか...
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