
資格の将来性も気になる...
さらに、どちらの資格も明るい将来性があり、ダブルライセンスだとさらに有望なものになるのは間違いないんだな。

行政書士と社労士(社会保険労務士)は資格取得を目指す際に、どっちにしようか比較検討する2つとしてよく挙げられます。
どちらにするのか迷っているならば、
- 資格の難易度、取得者の平均年収、将来性、勉強する内容
を検討材料にすると明確な答えがでるはずです。
また、行政書士と社労士のダブルライセンスは今後の将来性を考えると非常に明るいことは間違いありません。
行政書士と社労士の難易度はどっちも同じくらい難しい
行政書士と社労士(社会保険労務士)の難易度は
- 同レベル
です。
行政書士は行政続き等に必要な専門的知識、社労士(社会保険労務士)は労働・社会保険の専門家に必要な知識が求められます。
同程度の難易度ではあるものの、学ぶ内容が大きく異なります。
行政書士 |
社労士 |
|
合格率 |
11.5% |
6.6% |
試験形式 |
選択・択一・短答記述 |
選択・択一 |
社労士は10%を切っており、合格率だけで見ると行政書士よりも難易度が高いように見えます。
しかし、行政書士には短答式記述が存在するため、選択と択一形式だけの社労士よりも試験形式の点においては行政書士の方が難易度が高いです。
ポイント
- 行政書士と社労士はどっちも同じくらいの難易度
- 合格率だけで難易度を判断するのではなく、試験形式など総合的に考えるべき
行政書士と社労士の勉強時間の目安からみる難しさ

勉強時間からみても、難しさは同じくらいと言えるんだな。

行政書士 |
社労士 |
900時間 |
800〜1,000時間 |
行政書士も社労士のどっちも勉強時間はほぼ変わらないため、勉強時間の目安からみても難しさは
- 同程度
です。
ただし、行政書士は行政続き等に関する内容、社労士は労働・法務と大きく勉強する内容が異なるので、あなたの興味がある分野で判断すべきです。
また、両者を比較すると、行政書士は法律の理解力を問う応用問題が多く、社労士は条文や判例がそのまま出題される傾向にあるため、理論派なら行政書士、暗記派なら社労士がおすすめです。
行政書士と社労士の年収はどっちが高いの?

お金のことはめちゃくちゃ気になる…

平均年収は行政書士が約500万円、社労士が約530万円で
- 社労士
が約30万上回る結果となっていますが、ほぼ同程度と言えます。
ただし、行政書士と社労士では仕事の性質が大きく異なります。
具体的には、行政書士はスポット業務(単発)が多く仕事は獲得しやすいいものの、継続的な案件少なく、社労士は顧問契約を結びやすいため安定収入を得やすいですが、行政書士ほど仕事があるわけではありません。
行政書士 |
社労士 |
|
メリット |
案件が多い |
顧問契約を結びやすく安定した収入を得やすい |
デメリット |
スポット(単発)仕事が多い |
行政書士よりも取り扱い書類が少ないので仕事はとりにくい |
ポイント
- あくまで平均の年収なので参考指標しておくべき
- 行政書士も社労士もサービス業であり、サービスを提供するのはあなた自身であるため、平均年収はあくまで平均にしかすぎないから
- あなたが顧客に対して提供できる価値の大きさによって平均年収以上にも、以下にもなり得ることを理解しておくべき
-
-
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行政書士と社労士のダブルライセンスは将来性は明るい

でも、書類作成や行政手続きなど単純作業の仕事はAIに徐々に奪われるのは間違いないから、それ以外で勝負する道を持っておくのが重要なんだな。

行政書士と社労士(社会保険労務士)の将来性はどちらも
- 明るい
のは間違いありません。
いくら大きな収益を上げていたとしても、大口顧客1社だけに頼っていたとしたら、契約を打ち切られた時にゼロへと転落してしまいます。
だからこそ、安定した収益を継続的に獲得すにはリスクヘッジがいかにできているかにつきます。
行政書士 |
社労士 |
|
メリット |
案件が多い |
顧問契約を結びやすく安定した収入を得やすい |
デメリット |
スポット(単発)仕事が多い |
行政書士よりも取り扱い書類が少ないので仕事はとりにくい |
上図から、行政書士は仕事の獲得がしやすいため短期的な利益を、社労士は顧問契約を結びやすく安定収入につながりやすいため長期的な利益を獲得ができるようになります。
つまり、行政書士と社労士のダブルライセンスによって、両資格のいいとこ取りの実現によって大きなリスクヘッジが可能となるのです。
ポイント
- 短期的な利益を得やすい行政書士
- 長期的な利益を得やすい社労士
- 両資格を組み合わせることで大きなリスクヘッジとなる
行政書士と社労士の同時受験で両方とも取得可能だが現実的には難しい

社会人で日中は仕事しているとなるとハードルはかなり高いのが実情なんだな。

行政書士と社労士を同時に取得することは不可能ではありませんが
- 現実的には難しい
です。
行政書士 |
社労士 |
|
勉強時間 |
900時間 |
800〜1,000時間 |
試験日 |
8月 |
11月 |
行政書士と社労士で1,400〜1,600時間ほどの勉強時間を確保できるのであれば、同時取得も充分可能です。
ただし、試験日が社労士が8月、行政書士が11月なので、ほぼ同時並行で勉強しなければならないため、1年前ほどから勉強スケジュールを立てることが計画的に進めることが重要です。
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まとめ
行政書士と社労士の難しさ(難易度)は
- 同レベル
です。
行政書士よりも社労士が平均年収は約30万円ほど上回っていますが、あくまで平均であるため参考指標程度にしておくべきです。
試験内容が大きく異なるため
- 理論派なら行政書士
- 暗記派なら社労士
がおすすめです。
社会的問題である少子高齢化の進展を考えると行政書士と社労士のダブルライセンスだと、採用戦略や離職率の低下など企業の経営課題(ニーズ)をガッチリと掴んだサービスを提供できるため、スーパー人材として活躍できるはずです。

まずは、難易度をしっかりと把握するところから始めなきゃ。
他方、それぞれは、独占業務があり、ダブルライセンスでの差別化も可能です。資格を活かす方法は様々であり、工夫次第で収入の増加を見込むことができるでしょう。