中小企業診断士の本当の難易度とは?
中小企業診断士の二次試験(筆記)に通過したら、最後の関門となるのが口述試験なのか...
せっかく通過しても口述試験で落ちたら元も子もないから、最後まで気を引きしてめて試験対策しないとな..
口述試験は過去10年の合格率からみて、落とす試験ではないから安心してほしいんだ。
口述試験に落ちて二次試験(筆記)を再受験となったら大変だから、最低限の試験対策はしておくべきなんだな。
中小企業診断士の二次試験(筆記)に合格した方に待つ最終関門が口述試験です。
過去10年の合格率が99.78%とほぼ100%であることから口述試験は落とすための試験ではありませんが、もし不合格になってしまったら二次試験(筆記)をまた受けなければいけなくなるため、試験対策をきっちりとやっておくべきです。
ただし、特別な試験対策が求められているわけではなく
- 沈黙を回避する
試験対策を行っておけば問題ありません。
中小企業診断士口述試験の概要
口述試験はどんな試験なんだろう...
口述試験は中小企業診断士における最後の試験で、二次筆記試験合格者のみに受験資格が与えられるんだな。
日程と開始時間、試験時間、面接形式、質問される内容の4つを抑えておけば、こと足りるんだな。
口述試験概要は4つ
- 日程と開始時間
- 試験時間
- 面接形式
- 問われる内容
日程と開始時間
口述試験の日程と開始時間ってどうなっているんだろう...
二次試験合格発表の1週間後に口述試験は行われるんだ。
試験時間は午前10時の人もいれば、午後2時の人もいたりとバラバラなんだな。
口述試験は通常2次筆記試験合格発表の1週間後に行われ、書面にて事前に集合時間が郵送で通知がきます。
会場に着くと広間に案内され開始まで待機し、時間が近くなるとグループごとに呼び出され別室に移動します。
そして順番になると案内係の方が来て受験番号と氏名の確認後、面接室の前まで案内されます。
ポイント
- 集合時間に遅れると受け付けしてくれず不合格となる
- そのため、必ず時間厳守するように気をつけるべき
試験時間
ポイント
- 試験時間は約10分
- 緊張感が高まっているので、実際の時間以上に長く感じる
試験時間10分なのか...
思ったよりも少ないんだな...
最後の試験ということもあって、緊張感が最高潮に高まるんだ。
だから、10分なんだけど数字以上に長く感じるはずなんだな。
面接形式
面接は緊張する...
就職する時の面接も緊張しすぎて、お腹が痛くなった思い出が...
問題数は面接官によって違うけど、約4~5問なんだ。
試験時間は約10分と決まっているから、質問に対して簡潔に答えすぎると質問数が増えてしまうんだな。
前の人が終わると中に入るよう促されます。中に入るとテーブルを挟んで面接官が2名座っており、交互に質問をします。
最初に受験番号と名前を聞かれるので、それに答えたら試験スタートとなります。
問題数は人によりまちまちですが試験時間約10分はかわらないため、簡潔に答えすぎると問われる問題数が多くなります。
問題は基本的には二次試験の4事例のうち2事例から出題されます。
質問例
- 事例1(組織・人事)で出題されたA社の置かれている経営環境から見た機会と脅威を教えてください
- 事例2(マーケティング)で出題されたB社が今後さらなる販路にはどのような施策が必要ですか
- 事例3(生産・技術)で出題されたC社の生産管理上の課題と解決策を簡潔にお話してください
- 損益分岐点分析とはどのようなものか説明してください
ポイント
- 事例の具体的内容から出題されるので、事例を読み返していないと何も答えられない
- 一般的な知識についての質問もされることがあるので、1次試験の知識もしっかり復習しておく必要がある
[合格率からわかる]中小企業診断士の口述試験は不合格になる試験ではない
中小企業診断士試験における最後の関門ということは...
不合格になる人も当然でてくるんだよね...
最終面接で意思表示を確認するのと同じようなものなんだ。
過去10年間の口述試験合格率が、99.8%であることからも、落とすための試験じゃないとはっきり分かるから安心してほしいんだな。
中小企業診断士口述試験は落とすための試験ではありません。
ふるいにかけるのは、二次の筆記試験までであり、口述試験は中小企業診断士として簡単なコミュニケーションがとれるかどうかを確認する場となっています。
なぜなら、口述試験における過去10年間の合格率は99.78%と、ほぼ100%だからです。
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
2019年度 |
1,175人 |
1,174人 |
99.9% |
2019年度 |
1,091人 |
1,088人 |
99.7% |
2018年度 |
906人 |
905人 |
99.9% |
2017年度 |
830人 |
828人 |
99.8% |
2016年度 |
842人 |
842人 |
100% |
2015年度 |
944人 |
944人 |
100% |
2014年度 |
1,190人 |
1,185人 |
99.6% |
2013年度 |
915人 |
910人 |
99.5% |
2012年度 |
1,220人 |
1,220人 |
100% |
2011年度 |
794人 |
790人 |
99.5% |
2010年度 |
927人 |
925人 |
99.8% |
※受験者数は口述試験を受験する資格を得た方の人数
ポイント
- 過去10年で合格率が99%を下回ったことはない
- 不合格の実態はほぼ遅刻か欠席と言われており、受験さえすれば、まず間違いなく合格できる試験
合格する試験なのになぜ口述試験を実施するのか
普通に受け答えできれば合格できる試験なのか...
落とす試験じゃないなのに、なんで口述試験って実施するんだろう...
はっきりとは分からないけど、名前と顔が一致しているから、普通に会話ができるかなど中小企業診断士の資格を与えるに値する人がどうかの最終確認をしているからだと言われているんだな。
明確な理由が示されているわけではありませんが、中小企業診断士の後述試験は受験生の人間性やコミュニケーション能力を測っていると言われています。
つまり、
- あなたに中小企業診断士の資格を与えて問題ないか最終確認
しているだけなのです。
ポイント
- 試験という名目であるものの、事実上は面接
- 解答が間違っていたとしても、きちんと受け答えができさえすれば合格できる
中小企業診断士の口述試験における2つの注意点
落ちない試験とはいえ、受験する以上は対策をしておかないと心配だ...
どんなことに注意すればいんだろう...
面接官とコミュニケーションを普通にとれれば基本的には問題ないんだ。
注意点としては、社会人として当たり前な2つのマナーをしっかり守ればOKなんだな。
中小企業診断士の口述試験は資格を取得するための面接です。
資格試験ではあるものの、中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格であるため、面接にのぞむ上では、社会人として当たり前のマナーを守ることが求められます。
注意点は2つ
- 服装
- 沈黙だけは避ける
服装
経営コンサルタントとしてって考えると、スーツでいくのが正しい格好だよな...
独勉クンの考え方で問題ないんだ。
社会人そして経営コンサルタントとして、お客様の会社に訪問すると仮定して口述試験を受けるべきなんだな。
ポイント
- 服装はスーツ(受験生のほぼ全員スーツ)
- スーツでなければ落ちる訳ではないが、それ以外だと良くも悪くも目立つので、スーツが無難
- 社会人・経営コンサルタントとして、お客様の会社に訪問すると仮定して口述試験を受けるべき
沈黙だけは避ける
わざわざ危険を犯す必要はないから、スーツで行くことにしよう...
他にはどんなことに注意すればいいんだろうか...
コミュニケーションがとれるかどうかを見られているから、口述試験中に沈黙だけは絶対に避けるべきなんだな。
中小企業診断士の口述試験で絶対に避けるべき行為は
- 沈黙
です。
口述試験はコミュニケーションがとれるかだけがポイントだからこそ、質問に対して黙り混んでしまうのは合格を放棄する意思表示と同義とみなされます。
質問された内容に対する回答が思い浮かばなくても、何か応えるようにすることが大切です。
ポイント
- 口述試験に不合格だったほぼ100%、沈黙したケース
- 間違っていてもいいので、堂々と話しましょう
合格者に聞いた!中小企業診断士の口述試験対策のポイントは3つ
服装はスーツで、沈黙は避けると...
沈黙は避けるとしても、事前に対策すべきことはあるんだろうか...
口述試験も事前に対策が可能なんだ。
3つの試験対策さえしておけば、安心して口述試験当日を迎えられるんだな。
口述試験には出題傾向があるため、ポイントを抑えた試験対策を行えば恐れる必要は全くありません。
二次試験の合格発表から1週間間が試験当日となるため、限られた時間の中で最大限の準備を行いましょう。
ポイント
- 事例問題を必ず振り返っておく
- 予想問題集やセミナーを活用してポイントを整理する
- 模擬面接で場慣れしておく
事例問題は必ず振り返っておく
どんな質問がくるのかな...
なにをすべきなんだろうか...
ある程度質問される内容やパターンは決まっているんだ。
質問や回答を応える前提として、まずは事例1、事例2、事例3、事例4の全ての内容をきっちり振り返っておくことが重要なんだな。
- A社は社員全員で海外旅行を行っているが、これは経営上どのような効果があるか?
- B社の設備面での強み、弱みは?
- 海外に移転していた企業が国内に戻る傾向があるが、どういう理由によるか?
- D社はF社を吸収合併しましたが、CFが想定より少なかったです。その理由は何だと考えられますか?
ポイント
- 事例の内容をしっかりと振り返っておく
- ただし重箱の隅をつつくような質問はされないため、細かく事例を分析する必要性は薄い
予想問題集やセミナーを活用してポイントを整理する
事例問題を振り返ったら、次はどうればいいの...
想定される質問にはある程度傾向があるんだ。
しかも、予想問題集などは通信講座や予備校が無料で提供してくれるから、それを積極的に使ってポイントを整理すべきなんだな。
試験直前になると受験校が予想問題集を配布してくれるため、積極的に活用してポイントを整理すれば間違いなく合格できます。
また、受験生支援団体のセミナーも開催されるので、それに参加して先輩に対策や経験談を聞いておくことも非常に参考なります。
模擬面接で場慣れしておく
面接での受け答えは就活の時から苦手なんだよな...
普段どおりしゃべれるかどうかは、場慣れしているかどうかがだけなんだ。
だから、受験校や支援団体が実施している口述試験の模擬面接は必ず受けておくべきなんだな。
落ちないために知っておくべき口述試験対策3つのコツ
予想問題集や模擬面接にでれば、口述試験対策はバッチリそうだ...
事前対策としてはバッチリなんだ。
ただ不足の事態も考えられるから、その時にどう立ち回るのかも予め知っておくと口述試験本番では落ち着いて挑めるはずなんだな。
口述試験への合格のため、事前に色々対策することはとても重要です。
しかし、あくまで予想に過ぎず、完全に問題を予想することはできないため、想定外の質問が飛んでくる可能性は否定できません。
だからこそ、もし直面した際に落ち着いて対応できるように不足な事態への対処法を事前に知っておくべきです。
3つのポイント
- 落ち着いて回答するための時間稼ぎをする
- 質問が理解できたなかった素直にもう一度聞き直す
- 全くわからない時は正直に伝える
落ち着いて回答するための時間稼ぎをする
沈黙だけは厳禁、沈黙だけはゲンキン...
想像しただけでキンチョーするな...
試験を受ける以上、緊張するのは仕方がないことなんだ。
緊張していてる中で、いかに落ち着いて回答できるかが重要なんだな。
対策として、質問された内容をおうむ返しによって時間稼ぎするのが効果的なんだな。
ポイント
- 試験では必ず緊張する上に、予想外の質問がくるとパニックになる可能性があるが、それでも沈黙だけは絶対に避ける
- 対策として「C社の今後の生産管理面の課題と対策については・・」など質問をオウム返しすべき
- オム返しによって考える時間を確保できるため、沈黙を避けられる可能性を高められる
質問が理解できなかったら素直にもう一度聞き直す
オム返しは二次試験の解答の書き方と一緒なんだね...
質問の意味が分からなかったらどうずればいんだろう...
口述試験は面接官とのコミュニケーションをとれるかだから、分からなければ素直にもう一度聞き直せばいいんだ。
社会人は報・連・相が大事と言われるのと一緒で、質問の意図を理解できないまま返答するよりも、丁寧な対応だと印象付けられるなんだな。
ポイント
- どうしても質問が理解できなければ、恥ずかしがらずもう一度聞き直すべき
- 「今のご質問は○○ということでしょうか?」と聞いても全く問題ない
- 適当に回答するより、きちんとコミュニケーションが取れる人だと判断してもらえる
全くわからない時は正直に伝える
質問を聞き直したとして、それでも何も思い浮かばなかったらどうすれば...
想像するだけで恐ろしい事態だな...
質問の聞き直しと同じで、何も思い浮かばないなら正直に分からないと伝えれば問題ないんだ。
面接官も助け舟を出してくれるから、それをヒントに何かしらの回答をすればOKなんだな。
面接官とコミュニケーションが重要なことは絶対に忘れないで欲しいんだな。
ポイント
- 質問の答えが全くわからないときは正直に伝えた方がよい
- 試験管が助け舟となるヒントを出してくれたり、何かしらの回答ができるよう誘導してくれる
- わからなくても沈黙だけは避けることこそが口述試験における最大の対策
中小企業診断士の口述試験を受けたリアルな感想
口述試験を受けたリアルな感想があれば知りたい...
生の声を聞けると参考になるのになぁ..
実際に口述試験を受けた人の声を聞いてきたから、ぜひ参考にしてほしいんだな。
クラウドワークス(クラウドソーシング)と呼ばれるネットサービスを使って中小企業診断士口述試験の感想を寄稿していただきました。
リアルな声となっているので、参考にしてみてください。
口述試験を受けたときの感想は「緊張感がすごかった」のが一番です。
待合室の独特の雰囲気、ここまで頑張ってきて失敗できないというプレッシャーなどが重なりあって、ものすごい緊張感に襲われました。
そのため、正直聞かれたこともあまり正確に覚えていないほどドキドキでした。
ほんの10分ほどの試験なのに、終わった後の疲れがハンパなかった。
同時に中小企業診断士試験からの開放感もあり、晩酌がとても美味しかったのをとても記憶に残っています。
口コミ収集先クラウドワークスにて実務補習の体験談を依頼
まとめ
過去10年の合格率が99.78%とほぼ100%であることから口述試験は落とすための試験ではないから、恐れる必要は全くないんだ。
沈黙を回避するための対策をしっかりと行えば必ず合格できるんだな。
口述試験までたどり着ければ、ほぼ中小企業診断士試験に合格できたも同然です。
ただし、最後の最後で慢心して、もし不合格になってしまったら二次試験(筆記)をまた受け直すという悪夢が待っています。
だからこそ、口述試験における究極の対策である
- 沈黙を回避する
試験対策を行っておくことが重要です。
口述試験はとても緊張しました
30代男性