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組織・人事(二次試験)で60点を死守する中小企業診断士試験対策のコツ

2019年9月3日

中小企業診断士の二次試験(事例1)組織・人事が苦手・・。どのような勉強をすればよいのか知りたい。

中小企業診断士の二次試験(事例1)組織・人事を苦手にする人はとても多いです。

その一方で、組織・人事で86点と得点を荒稼ぎしたことで、余裕を持って合格できる人も存在します。

余裕を持って合格できる人が分析を行った結果、

  • 設問
  • 与件
  • 解答

の3つに分解し、それぞれのパートに分けて勉強をしていることが分かりました。

そこで、設問・与件・解答のそれぞれにおいて何をすればいのか具体的な勉強方法をご紹介していきます。

中小企業診断士の二次試験(事例1)組織・人事で60点を安定的にとるための勉強方法は至ってシンプルで、誰でも実践できる内容となっています。

ぜひ、今年の合格を勝ち取るための勉強方法として取り入れることをおすすめします。

中小企業診断士の二次試験(事例1)組織・人事の概要

中小企業診断士の二次試験組織・人事を理解するために、まずは試験概要を把握するため、

  • 試験時間
  • 試験形式
  • 出題範囲

についてご紹介していきます。

試験時間

80分

試験形式

論述形式

一次試験がマークシート形式だったのに対し、二次試験は論述形式です。
企業の成長戦略のために、組織・人事の視点から経営課題を解決していく助言・アドバイスが求められます。

出題範囲

経営戦略および組織・人事

組織・人事の視点からの解答が求められていることを強く意識しましょう。
年度によっては、事例2の流通・マーケティング事例3の生産・技術の問題かと一見おもえてしまう設問も存在します。しかし、出題者が求めているのはあくまで組織・人事からの解答です。ここを間違えてしまうと、1点も貰えなくなってしまいます。

中小企業診断士の二次試験(事例1)組織・人事の勉強方法(解き方)

中小企業診断士の二次試験は組織・人事含めて、どの科目も試験時間は80分です。

合格レベルの解答を作成していくには

  • 設問を解く
  • 与件を読む
  • 解答を書く

の3つの工程に分解して、パートごとで強化をすることが重要です。

設問を解く

一番大事なパートだと言って差し支えないほど、設問は重要です。

具体的には、

  • 設問で問われているレベル感をみきわめる
  • 成長ストーリーのどの段階の話なのかをみきわめる
  • 全設問を通して、どのような成長ストーリーなのかを仮説する

の3つがチェックポイントとなります。

設問で問われているレベル感をみきわめる

中小企業診断士の二次試験で解答するレベル感を誤ってしまうと、1点ももらうことができなくなります。

このレベル感とは

  • 経営戦略
  • 組織
  • 人事

の3つのどれに該当するかを考えることです。

組織・人事のことを問われているのに、経営戦略の内容を書いてしまったら、どんなに素晴らしい解答でも残念ながら0点です。

平成28年度事例1第3問

業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

導入すべき人事施策を記載しないといけないのに、会社全体の方向性を記した経営戦略(誰に、何を、どのように)の内容を書いても1点にもなりません。

成長ストーリーのどの段階の話なのかをみきわめる

成長ストーリーのなかでどの時点の内容が問われているのか理解しておくことも重要です。

どの時点は大きく

  • 過去
  • 現在
  • 未来

の3つに分けられます。

過去のことをきかれているのに、現在や未来に関連する内容を与件から探したり、解答に書いても1点も貰えません。

全設問を通して、どのような成長ストーリーなのかを仮説

中小企業診断士に求められているのは、

企業の成長戦略(ストーリー)の策定について専門的知識をもってアドバイス

参照:中小企業診断協会HP

です。

成長戦略(ストーリー)の策定をたてるために、

各設問がピースとなており、全設問を通すと成長戦略のパズルが完成されるように設計されています。

どの事例においてもですが、全設問をながめてどのような成長ストーリー描くべきなのかピースを組みわせてパズルを完成させましょう。

大きな視点で事例企業の成長ストーリーを把握できると、解答の方向性を絞ることができるため、安定して合格点を獲得できる土台が出来上がります。

与件を読む

与件を読むパートは、設問で仮説をたてた成長のストーリーと解答していくために必要となる材料探しをしていくことが主な役割です。

具体的には、

  • 経営課題は何か、どんな成長ストーリーを想定しているのか把握
  • ブロックごとに何が書いてあるのかを理解
  • 接続詞に注意しながら、内容を大枠で捉える
  • SWOT分析をする必要はない

の4つがチェックポイントとなります。

経営課題は何か、どんな成長ストーリーを想定しているのか把握する。

ヒーロー映画でよく、悪役に負け、勝つために練習をしてレベルアップしていくことで、最後に悪役を倒すというストーリーですよね。

考え方は、中小企業診断士の試験でも一緒です。

過去から現在

過去から現在にわたって、

  • 業績が悪くなった場合であれば、原因とそこからどのような解決策を実行したのか
  • 業績が好調だった場合は、好調だった要因とそのためにどんな施策を展開していたのか

を成長ストーリーとして知ることです。

現在から未来

そして、現在から未来においても同様で、

  • 業績が悪くなった場合であれば、原因とそこからどのような解決策を実行すべきか
  • 業績が好調だった場合は、さらに強化するためにどんな施策を展開しなければならないのか

との観点で成長ストーリーを描くことが求められます。

段落ごとに何が書いてあるのかを理解する。

与件文を読んでいくときには大枠を捉えて、詳細を掴むことが重要です。
そのために、段落ごとにどんな内容なのかを理解が求められます。

平成30年度事例1与件文一部抜粋

絶えず新しい技術を取り込みながら製品領域の拡大を志向してきたA社にとって、人材は重要な経営資源であり、それを支えているのが同社の人事制度である。

その特徴の一つは、戦力である技術者に新卒者を原則採用せず、地元出身のUターン組やIターン組の中途採用者だけに絞っていることである。また、賃金は、設立当初から基本的に年功給の割合を出来るだけ少なくして、個人業績は年2回の賞与に多く反映させるようにしてきた。近年、いっそう成果部分を重視するようになり、年収ベースで二倍近くの差が生じることもある。それにもかかわらず、A社の離職率が地元の同業他社と比べて離職率が低いことは、実力主義がA社の文化として根付いている証左である。

A社にとっての1つめの段落は人事制度の概要です。

そして、2つめの段落で人事制度の内容について詳細が記載されています。

このようにまず各段落ごとで大枠で何が書かれているのかを把握することが全体像をつかむうえで大変重要な作業となります。

接続詞に注意しながら、内容を大枠で捉える。

接続詞に注意して、与件を読んでいくと流れが変わる部分や、論点を複数並べているヒントを教えてくれいることに気がつきます。
接続詞は出題者からのメッセージとして受け取りましょう。

代表的な接続詞として、

  • また:並列
  • しかし:逆説

が挙げられます。

また(並列)

「また」は、並列の要素を接続する言葉です。

中小企業診断士の二次試験で使われている場合は、同じ階層であるものの、論点が異なるときに利用される傾向にあります。

平成29年度事例1与件文一部抜粋

部門長と9名の正規社員が所属する製造部門は、餡づくり、生地づくり、成型加工、そして生産管理を担当している。また、自社店舗による直接販売は行っていないため、創業以来営業を担当してきた専務をトップに6名からなる営業部門は、県内外の取引先との折衝や販売ルートの開拓のほか、出荷地域別にくくられた取引先への配送管理と在庫管理が主な業務である。

またの前後で

  • 製造部門
  • 営業部門

の2つの論点に分けられていることがわかります。

生産部門と営業部門の文章の長さが明らかに違います。ここから、営業部門に関してなんらかのヒントを与えてくれていると推測できると出題者の意図が読み取りやすくなります。
すると、出荷地域別にくくられた取引先という文言は、とってつけたような文言でとても怪しいと感じられるようになります。

しかし(逆説)

「しかし」は、逆説の接続詞です。

中小企業診断士の二次試験では話の流れが変わる、重要なターニングポイントの時に利用される傾向にあります。

平成28年度事例1与件文一部抜粋

A社社長の目下の経営課題は、売上や利益を確保し、100年近い同社の歴史を絶やさないことである。しかし、こうした厳しい経営状況にもかかわらず、およそ150人前後で推移してきた従業員(非正規社員15人前後を含む)のリストラを社長は考えていない。

しかしの前後で

  • 解決すべき経営課題
  • 守るべき事項

が書かれていることがしかしの逆説から内容を構造化すると判明します。

経営課題である売上や利益を確保していくための施策として、非正規社員含めてリストラ策は解答として記載しても1点も入りません。逆説が重要なターニングポイントであることを意識できれば、簡単に読み取れます。

SWOT分析をする必要はない。

SWOT分析をする必要は全くありません。

中小企業診断士の実務補習や実務では鉄板と言っていいほど、とりいれられる手法ですが、二次試験では必要ありません。

なぜなら、中小企業診断士の出題者が設定したストーリーさえ読み解ければ、与件からどのような材料を集めればよいのか、どのような解答を書けばよいのかは自然と決まっていくからです。

80分のなかで、最大限のパフォーマンスを出すためにはムダな作業は1つでも減らすべきです。

解答を書く

与件と設問から解答の材料を集めることができたら、後は解答を書くだけです。

ただし論述試験であるため、採点者に伝わる文章が書けないと、せっかく解答の材料は正確に集められても残念ながら得点は入りません。

  • 文章書くのが苦手・・・

と思っている方、安心してください。

採点者に伝わる文章を書くためのポイントは

  • 伝える内容は、論点をわけて書く
  • 主語と述語のキョリは近めにする

のたった2つを気をつけるだけです。

意識すれば誰でも簡単に採点者に伝わる文章を書くことは可能です。

伝える内容は論点をわけて書く

伝える内容は論点をしっかりと分けて書きましょう。

論点をわけて伝えることによって、

  • 採点者に自分がどの論点で書いたのかを明確に伝えられる
  • 伝わりやすい文章になりやすいため、採点者が内容を理解しやすい

のメリットしかありません。

例えば、以下のような例題をもとに論点をわけない場合と分けた場合を記載していきます。

高度な専門的知識を持つ人材を長期的に勤務してもらうために必要な施策を答えよ。

論点を書き分けない場合

必要な施策は、従業員の将来のキャリアプランに対する考えを考量した長期的な教育計画を策定、従業員が開発したい新製品などの提案を受け付け制度を設けることで、能力とモラールの向上を図ること。

論点を書き分けた場合

必要な施策は、(1)従業員の将来のキャリアプランに対する考えを考量した長期的な教育計画を策定し戦略的視点で能力向上を図る、(2)従業員が開発したい新製品などの提案を受け付け制度を設置によりモラールの向上を図る、こと。

どちらのほうが分かりやすいかと言えば、論点をかき分けた場合ですよね。

  • 教育計画の策定→能力向上
  • 提案制度→モラール向上

の2つを柱に主張していることがよく分かります。

中小企業診断士の二次試験は、一次試験と違い目視によって何千枚と採点されます。その中で、何が書かれているのか一目で分からないような文章だとその時点で悪い印象しか与えません。

プレゼンでいかに分かりやすい資料を作るかが商談を成功させるキーポイントと中小企業診断士の二次試験は一緒だと考えてください。

主語と述語のキョリは近めにする

文章の基本ですが、

  • 主語と述語のキョリは近めにする

ことで何を主張している内容なのか採点者が理解しやすくなります。

主語と述語が遠い場合

運動会が半年前から毎晩、娘が練習してきたダンスのお披露目の場として明日開催される。

主語と述語が近い場合

半年前から毎晩、娘が練習してきたダンスのお披露目の場である運動会が明日開催される。

採点者が理解しやすい文章のコツ

主語である「運動会が」の位置が

  • 最初
  • 最後

かだけの違いです。

最初に持ってきてしまうと、「運動会が」どこにかかっているかがよく分からないですよね。

合否をつけるために採点しているのに、採点者が一読してよく理解できなかった解答を再度読み込んで理解しようとしてくれるはずがありません

主語と述語の距離を近めにすると、伝わりやすい文章になる。

中小企業診断士の二次試験(事例1)組織・人事に必要となる代表的な知識

中小企業診断士の二次試験【事例1】組織・人事に必要な知識は、

  • 組織
  • 人事

の2つにそれぞれ分けてご紹介していきます。

中小企業診断士の二次試験で問われる知識はさほど多くありません。なぜなら、二次試験は知識が問われているのではなく、事例企業が成長するためのアドバイスが求められているからです。

そこで注意したいのが知識を知っていることが重要なのではなく、知識からメリットやデメリット等を理解し、事例企業にマッチする提案をすることです。

事例企業にマッチする提案とは、一次試験で学んだ知識の活用×与件や設問で使われているワードの活用です。

組織

組織における論点で頻繁に問われる代表的な知識は

  • 組織形態
  • 組織の5原則
  • 組織の3要素

の3つです。

組織形態

ライン組織、ラインアンドスタッフ組織、機能別組織、事業部制組織、マトリックス組織、プロジェクトチーム

組織の5原則

専門化、指揮命令系統、管理の範囲、権限・責任の範囲、ルール化

組織の3要素

共通目的、コミュニケーション、貢献意欲

人事

人事における論点で頻繁に問われる代表的な知識は

  • モラール
  • 能力

の2つです。

能力

OJT、OFF-JT、自己啓発

モラール

衛生要因(職場環境、給与、対人関係)、動機付け要因(提案制度、表彰制度、社内コンテスト)

まとめ

中小企業診断士の二次試験の事例1(組織・人事)における勉強方法(解き方)は、至ってシンプルで

  • 設問
  • 与件
  • 解答

の3つに分解して考えることです。

さらに、設問なら

  • 設問で問われているレベル感をみきわめられているか
  • 成長ストーリーのどの段階の話なのかをみきわめられているか
  • 全設問を通して、どのような成長ストーリーなのかを仮説できているか

与件なら

  • 経営課題は何か、どんな成長ストーリーを想定しているのか把握できているか
  • ブロックごとに何が書いてあるのかを理解できているか
  • 接続詞に注意しながら、内容を大枠で捉えられているか

解答なら

  • 伝える内容は、論点をわけて書けているか
  • 主語と述語のキョリは近めになっているか

ができているかどうかをチェックポイントにしましょう。

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