それが、勉強へのモチベーションに変わることは間違いないからね。
合格までに平均800時間も必要な社労士は約1年ほどの学習期間を要します。
仕事や家事育児をしながら、さらに1年間勉強を継続をすることは並大抵の思いでは不可能です。
勉強を継続するには、あなた自身がどんな社労士になりたいのか明確なイメージを持ち、本気でなりたいと願う強烈な動機が大事です。
何となく資格を取得したいとの想いだけでは途中で挫折します。
だからこそ、社労士の資格取得による
- メリット とデメリットの両者を把握
し、あなたがなりたい社労士像を明確に描いておくことが重要です。
この記事の監修社会保険労務士
社労士は意味ない・必要ない資格なの?
むしろ、必要性がとても高く、とても意味のある資格であることは間違いないんだな。
社労士の資格を取得しようと周りに相談した時に
- 社労士を取得したところで意味ないから、必要のない資格
と言われるのはあるあるネタの鉄板です。
そもそも社労士の勉強をしたこともない人に言われたとしても、価値を理解していないため、気にする必要はありません。
このようなことを言う人の意見を真に受けるよりも、あなた自身で本当に価値のある資格かどうかを見極めることにつきます。
社労士は意味ある資格
- 転職時に有利になる
- 世間からの評価がとても高い
- 習得した専門的知識は人生で必ず役立つ
転職時に有利になる
転職したいわけじゃないけど、有利になるというだけで少し安心感が持てる...
もちろん、社労士の資格だけで転職が決まるものではないから過信しすぎないように注意しておくべきなんだな。
社労士の資格は転職時に有利になることが多いのは間違いありません。
ただし、どんな職種でも良いわけではなく、関連性が高い総務・人事系であることが前提条件です。
人事・総務職募集では、資格があっても実務経験がないと厳しい?
資格取得のための勉強も大切ですが、実務経験のブランク期間が長くなることは、転職を目的と考えれば得策だとは言えません。
試験終了後、発表を待たずに人事、総務関連の仕事に就き、不合格の場合は来年の試験に向けて勉強を続けることも可能かと思いますが、資格試験の勉強をしていることを応募企業へ伝えることで、取得後独立等ですぐに辞めるのではと考える採用担当者もいますので注意しましょう。
資格を取得していなくても、勉強されてきた労働法規や社会保険の知識はアピール材料になります。
ポイント
- 注目すべきは最終行の資格を取得していなくても労働法規や社会保険の知識はアピール材料の箇所
- 取得していなくてもアピール材料になるのであれば、社労士を取得していればなおさらアピール材料になる
- ただし、資格はあくまでプラスαに過ぎない
- 転職で大事なのは、転職先にしっかりとあなた自身をアピールできるかどうか
世間からの評価がとても高い
知名度が高いということは、それだけ世間から認められた資格だと言えるんだな。
ひと昔前は、知名度は低く、一般的にはあまり知られていませんでした。
しかし、ブラック企業、過労死、サビ残、副業解禁など働き方に大きく注目されるとともに人事労務の専門家である社会保険労務士は比例して知名度が高くなっています。
また、社労士は年金にも精通しているため、テレビで社労士が制度解説することが多くなったのもその一因と言えます。
ポイント
- 一般的に世間における社労士の評価は高い
- 社労士は国家資格であり、人事労務・年金の専門家として評価されている
学んだ専門的知識は人生で必ず役立つ
人事・総務として働いていれば、資格を活かせますが、それ以外の分野であっても社労士で学んだ専門的知識は大いに利用できます。
なぜなら、労働基準法 労災保険法 雇用保険法 健康保険法などは、社会人にとっては欠かせない知識ばかりだからです。
従業員として働いているのであれば、
- 労働時間、休憩・休日など(労働基準法)
- 退職した際の基本手当を始めとする給付など(雇用保険法)
- けがや病気になった時の補償や手当など(労災保険法、健康保険法)
などの法律は大きく関係してきます。
本格的に勉強しないまでも、法律の概要や活用場面を理解しているだけで全く違います。
ポイント
- 社労士で学んだ専門的知識はあなた自身の身を守ることにもつながる
社労士の取得によるメリットとデメリットを知る前に知るべきこと
価値ある資格でもメリットがあればデメリットも存在するんだろうか...
だから、社労士にもメリットもあればデメリットもあるんだな。
社労士の資格取得にはメリットもあれば、デメリットも存在します。
そのため、どちらの内容もしっかりと理解した上で社労士の取得を目指すことが重要です。
メリット・デメリットを分かるとあなたが本当に目指すべき道をよりリアルにイメージできるため、モチベーションを落とさずに社労士合格まで走り続けられるのは間違いありません。
さらに、社労士のメリットよりもデメリットが上回っていると感じるなら
- 資格取得そのものを考え直すべき
です。
社労士の取得する3大目的
- 転職
- 社内の昇給・昇進
- 独立開業
社労士の資格取得で転職するメリット・デメリット
社労士に限らず転職するときにあてはまるんだけど、転職先の企業をしっかりと見極めないと、思い描いていたイメージと違いすぐに退職...も考えられるから慎重にすべきなんだな。
デメリット
- 転職先の企業の見極めをしないと、転職にかけた労力や将来に対する財産をムダにする可能性がある
- トライアル雇用助成金を目的とした企業には専門職として入るのは難しいため避けるべき
メリット
- 社労士の資格を持っていると総務・人事の人材を希望する企業への転職に有利
- 社会保険労務士の資格を保有していれば労働保険や社会保険に関する知識の確かな証明になるから
社労士の資格取得で独立開業するメリット・デメリット
独立開業におけるメリットとデメリットは何があるんだろう...
デメリットは、会社員のように守られているわけではないから、自由と引き換えに全て自己責任な点なんだな。
デメリット
- 顧客を安定的に獲得するまでに時間がかかる
- 独占業務のサービスは社労士同士差がつかない
- そのため、営業力を高めるか、もしくは独占業務以外のサービス力を高めて付加価値を高めるか、戦略的な戦い方が必要
メリット
- 仕事をする相手や事務所の方針、経営スタンスなど自分の考える方向性で決められる
- 安定的な顧客獲得ができれば、年収1000万円以上も可能
- ちなみに、社労士の平均年収は527万円
- 他士業や他業種との人脈を広げることができる
社労士の資格取得で昇給・昇進する場合のメリット・デメリット
メリットは、専門知識を活かせるためスキルアップはもちろんのこと、社内の人事相談役として頼られる存在になれることなんだな。
デメリット
- 基本的にはデメリットは存在しない
- あげるとすれば、社労士資格は専門性が高く人事・労務部門での部門での活躍が期待されるため、他部門への異動しにくくなる可能性が高くなる点
メリット
- 総務・人事であれば入退職に関する手続きや給与計算に関する知識に直接活用できる
- 人材不足の会社が多くなっている現在では、労務・人事相談が気軽にできると社内でのコミュニケーションや協調性が高まる
- そのため、総務・人事以外の部署であっても替えの利かない存在として社内でポジションを獲得できる
- 資格手当がもらえる会社であれば年収増加に貢献してくれる
まとめ
社労士は、意味のない資格でも必要のない資格でもありません。
むしろ、その逆でとても価値のある資格です。
社会保険労務士は、その後の人生に大きな可能性を見出すことができる素晴らしい資格です。
- 転職
- 社内の昇給・昇進
- 独立開業
の3つにおけるそれぞれのメリットとデメリットから、あなたが思い描く社労士像を明確化することが勉強を継続するモチベーションへと変ります。
そして、社労士の資格を取得する目的が明確にできたら、あとは最短合格目指して全力で駆け抜けましょう。
メリットデメリットが分かったから、次は試験の難易度がどのくらいなのか詳細を調べるぞぉぉ〜。