弁理士
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発明や考案・意匠について手続きを代行し、その後も権利の維持に努める専門性の高い仕事なんだな。
司法書士・税理士・行政書士などと並んで、仕事上請求権が認められている士業のひとつが弁理士です。
弁理士法で決められた知的財産についての職務を行う国家資格であり、活躍できる場所は主として、特許事務所や法律事務所、企業の知財部です。特許事務所では弁理士の独占業務・出願の代行や鑑定などの仕事を行います。
企業の知財部においては、出願業務は外部の特許事務所に一任することが多く、発明者から話を聞いて発明の発掘をしたり、知的財産の情報をビジネスに活かせないかを分析したりします。
知的財産権を守るスペシャリストであり法律家である弁理士は、難易度も高い分高収入が望めるます。
難易度 |
合格率 |
学習時間 |
受験資格 |
約6% |
3,000時間 |
誰でも受験可 |
|
主な受験者 |
取得費用 |
平均年収 |
なれる職業 |
大学生・サラリーマン |
30~50万円 |
700万円 |
特許事務所・企業の知財部など |
弁理士とは
弁理士は産業財産権についての手続きをすべて代行することができる国家資格です。
発明・考案・意匠・商標に関する出願・審判請求の手続きを代行し、その後も権利が維持できるようにサポートします。例えば発明家が発明やアイデアについて自分の権利を守りたいと考えている場合、すでに類似した発明が出願されていないかをチェックし、発明が出願可能か確認する必要があります。
また発明の内容によって、高度な技術発明である「特許権」で出願するのか、もっと小さな発明を保護する「実用新案」で出願するのかを吟味しなくてはなりません。一定期間でなぜ権利を取得するべきなのかをまとめた書類も特許庁に提出しなくてはならず、その際に法律的な知識も重要になるのです。
知的財産関連では日本最高峰の資格であり、キャリアを積んで将来的に独立開業もできる夢のある職業です。
年収と就職先
国家資格で法律の知識も要る仕事となると、やっぱり年収もいいのかな…
弁理士の平均年収は約700万円なんだ。
特許事務所や企業の知財部でも活躍できるから、就転職に強い取得して損はない資格なんだな。
弁理士の平均年収は
- 700万円
となっています。一般のサラリーマンの平均年収は約430万円なのでmかなり高い年収を得られます。
難易度が高く、専門性も必要とされる資格だからこその年収だと言えます。
弁理士の働き方は特許事務所で働く・民間企業で働く・独立するなどの方法がありますが、独立して経営がうまくいけば1,000万円以上の年収も望める価値ある資格です。
独立して自分の特許事務所を持つとなれば、当然営業力も大切になりますが、以前所属していた特許事務所でのコネクションを活用して仕事を取ってくるケースが一般的です。
独立せず特許事務所に勤務する場合も、能力が高く評価されれば年収のアップも夢ではありません。普通の仕事と比べると年功序列より実力重視なので、まさにやりがいがある仕事です。
試験概要
試験概要はどうなっているんだろう...
すべての試験を突破する合格率は約6%となっているんだな。
弁理士の試験は年に一回で、短答式(マークシート)に合格した人が次の論文式試験に進めます。そして短答式は一度合格すれば2年間は試験が免除されます。
論文式については少し複雑です。必須科目合格は2年間有効ですが、選択科目は一度合格すると永続的に試験は免除されます。
また論文試験の選択科目については、技術士・一級建築士・電気主任技術者(第1種・第2種)・電気通信主任技術者・情報処理技術者・薬剤師・司法試験合格者、司法書士・行政書士の資格を有していれば免除されます。
内容 |
短答式(マークシート)・論文式 |
口述式 |
試験実施回数 |
年1回 |
年1回 |
受験料 |
12,000円 |
|
受験資格 |
誰でも受験可 |
筆記試験合格者 |
試験科目 |
7科目(マークシート)・必須と選択科目あり(論文) |
3科目 |
科目合格制度 |
短答式・論文式必須科目合格者(2年有効)・論文式選択科目は合格日から永続的に試験免除 |
なし |
合格率 |
約10% |
約3% |
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