技術士
つまり、モノづくり大国日本を支える優秀なエンジニアを証明する資格なんだな。
技術士は、日本の科学技術の発展に貢献する「技術者」のなかで、国家資格を保有している人だけが使うことができる名称です。
建設部門、情報工学部門、電気部門など21部門に分かれていて、
- 各分野のモノづくりのスペシャリスト
として活躍しています。
就転職先は、メーカーの研究・開発部門、官公庁、特許事務所、企業の知的財産部門などモノづくりに関連する幅広い企業が対象となります。
技術士の人数によって、コンサルタントや元請け企業として受注が可能となる公共事業も存在するため、モノづくり企業にとって技術士は欠かせない人材です。
そのため、資格手当がもらえたり、管理職へのキャリアアップにつながるなど取得するメリットが多い資格だと言えます。
難易度 |
合格率 |
学習時間 |
受験資格 |
約10% |
1,000〜5,000時間 |
一部要件あり |
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主な受験者 |
取得費用 |
平均年収 |
なれる職業 |
大学生・サラリーマン |
5~30万円 |
667万円 |
技術コンサルタント、製造業の研究・開発など |
技術士とは
技術士とは、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって
- 最も権威のある国家資格
です。
技術士は21の部門に分かれているため、仕事内容は各部門によって大きく異なります。
機械部門 |
船舶・海洋部門 |
航空・宇宙部門 |
電気・電子部門 |
化学部門 |
繊維部門 |
金属部門 |
資源工学部門 |
建設部門 |
上下水道部門 |
衛生工学部門 |
農業部門 |
森林部門 |
水産部門 |
経営工学部門 |
情報工学部門 |
応用理学部門 |
生物工学部門 |
環境部門 |
原子力・放射線部門 |
総合技術管理部門 |
例えば、情報工学部門であれば、工場の機械のネットワーク構築、電気電子部門であれば道路や鉄道などのインフラ分野における受変電システムの開発などに取り組みます。
研究開発以外にも、公共事業等の設計監理や技術調査・評価を中心とする業務や公務員技術士としての活躍の場面も存在します。
ポイント
年収と就職先
大手企業への就職や独立開業だと年収1,000万円を超えるケースも多く見られるんだな。
司法書士の平均年収は
- 667万円
となっており、日本の労働者の平均年収を大きく上回る高水準な仕事で、大手企業への就職や独立開業だと年収1,000万円を超えるケースも多く見られます。
就職先は企業の技術業務や知的財産部門、官公庁、コンサルティング企業などのほかにも、開発途上国への技術指導に携わる人もいます。
独立開業した技術士の主な仕事内容は、企業の技術コンサルタントや技術顧問など専門分野に特化した業務のほか、人材育成などの総合的な指導といった専門分野以外の仕事も幅広く手掛けることもあります。
ポイント
- 独立開業して食べていくには、クライアントの要望に柔軟に対応するためのスキルや経験が求められる
- そのため、技術士の資格を持っているから確実に年収1,000万円肥えるわけではない
- ただ、サラリーマンと違い、稼げば稼いだ分が年収に跳ね返ってくる夢のある仕事なのは間違いない
試験概要
両方合わせての試験合格率は3~4%となっているんだな。
技術士試験は一次試験と二次試験に分かれています。
一次試験に合格した人、もしくは指定大学において日本技術者教育認定機構(JABEE)認定課程を修了者は技術士補となり、一次試験が免除されます。
また、技術士補の資格を有しているだけでなく、二次試験には受験資格があり、修習技術者として下記の実務経験が必要です。
実務経験要件
- 指導技術士の下での4年を超える実務経験
- 職務上の監督者の下での4年を超える実務経験
- 7年を超える実務経験(身近に指導者がいない場合。この場合、修習技術者になる前の経験も含むことができる。)
内容 |
一次試験 |
二次試験 |
試験日 |
10月上旬〜11月下旬頃 |
筆記:7月中旬頃、口頭:11月下旬〜翌年1月中旬頃 |
受験料 |
11,000円 |
14,000円 |
受験資格 |
誰でも受験可 |
一次試験合格者 |
試験科目 |
希望部門における基礎、適正、専門の3科目 |
筆記(必須、選択の2科目)、口述 |
科目合格制度 |
なし |
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合格率 |
約40〜50% |
約10% |