不動産鑑定士って何をする人なんだろう...
不動産鑑定士は、不動産鑑定評価のスペシャリストなんだ。
具体的には、納税のアドバイスや事業者の確定申告書の作成などを主な仕事となるんだな。
人間が生きていくうえで必要となる「衣食住」の「住」における不動産のスペシャリストで
- 医師、公認会計士と並ぶ三大国家資格に位置付けられる不動産系資格最高峰
の国家資格です。
不動産鑑定士の独占業務である不動産の鑑定評価や不動産売買コンサルティングが主な仕事内容となります。
不動産鑑定士は全国で約8,000名しか資格取得者が存在せず、希少価値の高い国家資格であることから、就・転職、独立のいずれにおいても、強力な武器として活躍してくれる資格なのは間違いありません。
難易度 |
合格率 |
学習時間 |
受験資格 |
約5% |
2,000〜3,000時間 |
誰でも受験可 |
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主な受験者 |
取得費用 |
平均年収 |
なれる職業 |
サラリーマン |
30〜100万円 |
約754万円 |
信託会社、不動産鑑定士事務所、不動産コンサルティング |
不動産鑑定士とは
不動産鑑定士は、具体的にどんなことをやるんだろう...
不動産鑑定士はその名の通り、税金のスペシャリストなんだ。
具体的には、納税のアドバイスや事業者の確定申告書の作成などを行うのが主な仕事なんだな。
土地や家屋などの不動産には、野菜や魚などのように価格を決める取引所がありません。
また、不動産の経済価値は時代や社会情勢とともに変化するため、専門家が依頼人からの土地売買の要望に応じて、土地や建物の価格を判定する「不動産鑑定評価」の必要があります。
- 不動産鑑定評価を行う専門家こそが不動産鑑定士
です。
不動産鑑定評価以外にも、金融機関から融資を受けるための担保物件の鑑定評価、不動産の運用・有効活用に関する相談を受けるコンサルティング業務など仕事内容は多岐にわたります。
年収
税理士の資格がとれたら、どれくらい年収上がるんだろう...
税理士で独立開業してる人がとても多いんだ。
しかも、開業税理士のうち半数が年収1,000万円を超えているハイクラスな資格なんだな。
不動産鑑定士の平均年収は
- 約754万円
です。
公認会計士、医師と並んで3代国家試験の一つのため、高年収が期待できる国家資格です。
不動産鑑定事務所への就職が一般的ですが、信託銀行などの金融機関、建設・土木会社、不動産会社などの不動産に関連す業界・業種であれば、就・転職には困りません。
さらに、不動産の鑑定評価は全国各地に需要があり、サラリーマンで働くよりも高年収が望めるため、経験を積んだあとに独立開業する人も多い資格です。
ポイント
- 全国約8,000名しか資格保有者が存在しない希少資格
- そのため、不動産にかかわる仕事なら引く手数多なので、就転職に困らない
- ただし、経験を積んでからでないと独立開業してからの成功は難しい
試験概要
不動産のスペシャリストとして、僕も中小企業経営者の参謀として活躍したいなぁ...
試験概要はどうなっているんだろう...
不動産鑑定士の試験は
- 短答式試験
- 論文式試験
の2段階に分かれています。
短答式試験は
- 不動産に関する行政法規
- 不動産の鑑定に関する理論
の2科目で、一度合格すると2年間の短答式試験の免除となります。
不動産に関する行政法規はさらに、 土地基本法などと都市緑地法などの2分野で構成されています。
そして、論文式試験は
- 民法
- 経済学
- 会計学
- 不動産の鑑定に関する理論
の4科目から出題されます。
短答式(マークシート) |
論文式 |
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試験日 |
年1回(例年5月) |
年1回(例年8月) |
受験料 |
書面申請:13,800円、電子申請:12,800円 |
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受験資格 |
誰でも可 |
短答式合格者(2年有効) |
試験科目 |
鑑定理論、行政法規 |
民法、経済学、会計学、鑑定理論(論文・演習) |
科目合格制度 |
なし |
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合格率 |
約33% |
約14% |
補足
- 宅地建物取引士は不動産鑑定士と相関性が高い資格
- そのため、不動産鑑定士を受ける前に宅地建物取引士を取得する人も多い