宅建士って何をする人なんだろう...
宅建士は、住宅のスペシャリストなんだ。
権利関係の調査や内容説明、契約締結など、物件を売買・貸借する契約者と売主との間をとりもつことが主な仕事なんだな。
誰でも受験することができる
- 不動産業界に欠かせない
国家資格です。
宅地建物取引士(通称:宅建士)は、弁護士・公認会計士、税理士、司法書士などと同じ「士業」で、取得できれば就職や転職にも有利に働きます。
また、土地や建物の取引におけるプロフェッショナルである宅建士の資格を持つ人材は、不動産業界において圧倒的に需要が高く、資格手当が付くこともあり、年収も比較的高めと好待遇が期待できる資格です。
難易度 |
合格率 |
学習時間 |
受験資格 |
約15% |
300時間 |
誰でも受験可 |
|
主な受験者 |
取得費用 |
平均年収 |
なれる職業 |
サラリーマン・大学生・主婦 |
20〜30万円 |
約500万円 |
建築、不動産、金融機関 |
宅建士とは
宅建士は、具体的にどんなことをやるんだろう...
宅建士は、物件を売買・貸借する売主と買主が円滑に取引をするための仲介業務が主な仕事内容なんだな。
宅建士は住宅のスペシャリストで
- 不動産取引に必要な国家資格
です。
権利関係の調査や内容説明、契約締結といった、物件を売買・貸借する売主と買主が円滑に取引をするための仲介業務が主な仕事内容となります。
また、「重要事項の説明書類」「契約書」への記名・押印は宅建士の独占業務なため、不動産業界では欠かせない資格・人材です。
年収
宅建士の資格がとれたら、どれくらい年収上がるんだろう...
宅建士は不動産業界で活躍する人がとても多いんだ。
数は少ないけど、独立開業して年収1,000万円を超えている宅建士も存在するんだな。
宅建士の平均年収は
- 約500万円
です。
資格手当の相場は月間1〜3万円で、年換算すると12〜36万円も年収アップが可能です。
就・転職先は、不動産会社が最も多いものの、住宅ローンを扱う銀行、土地の売買を行う私鉄会社、住宅保険を扱う保険会社など様々な業界で優遇される資格であり、日本の主要企業が取得を推奨している資格の一つでもあります。
不動産業界では従業員5人あたりに1人以上は宅建士を置くことが法律で義務付けられており、宅建士をもつ人材は企業に欠かせない人材であるため、宅建士の資格は就職や転職に大いに役立ちます。
ただし、事務所を設立しなければならず維持費も必要になってくるため、失敗するリスクは高いですが独立することによってかなりの高収入を狙うことができます。
ポイント
- 宅建士の資格を所持していれば、不動産業の独立開業も可能
- 成功すれば年収1,000万円以上の高収入も狙えるものの、失敗するリスクも高い
- 宅建士で独立開業を成功させるには、経験を積むことに加え、人脈を築くことが重要となる
試験概要
不動産のスペシャリストとして、僕も不動産業界で活躍したいなぁ...
試験概要はどうなっているんだろう...
宅建士試験は、年1回の試験なんだ。
勉強量に比例して実力がつきやすいから、頑張れば頑張った分、合格が期待できる資格でもあるんだな。
項目 |
内容 |
試験日 |
年1回(例年10月第3週日曜) |
受験料 |
7,000円 |
受験資格 |
誰でも受験可 |
試験形式 |
マークシート(全50問) |
試験科目 |
宅建業法、権利問題、法令上の制限、税・その他 |
合格基準点 |
約35点 |
合格率 |
約15% |
全50問のマークシート方式で、宅建士は年一回(10月の第3日曜日)に開催されます。
受験制限はなく、誰でも受験することが可能かつ国家資格の中では、比較的取得しやすいこともあり、受験者数は毎年20万にも登ります。
試験科目は
- 宅建業法
- 権利問題
- 法令上の制限
- 税・その他
の4つで構成されています。
科目 |
概要 |
ポイント |
宅建業法 |
宅地建物取引業のルールに関する分野(20問前後) |
受験者全体の得点率が高く、配点も多い試験の中核科目。暗記中心で勉強量に比例して点数が伸びやすい |
権利問題 |
土地や建物についての権利に関する分野(14問前後) |
民法・借地借家法など関連のある法律をしっかりと理解する必要があり、試験において最も難しく、学習時間を要する |
法令上の制限 |
土地や建物に関する法令上の制限についての分野(8問前後) |
理解がしやすく暗記中心なため、宅建業法同様に勉強量に比例して点数が伸びやすい |
税・その他 |
税金に関する問題や、土地や建物に関する知識の問題(8問前後) |
暗記中心の分野となっていって、最後の5問は「試験の一部免除制度」の対象 |
また「試験の一部免除制度」という制度があり、不動産で働く人は5点免除を受けることができるので不動産業に就いている人は是非活用したい制度となっています。
しかし不動産以外の業務に従事している方でも、免除の5点分の分野は比較的取りやすい分野になるため差は開きにくいと言われています。
補足
- 宅建試験に合格しただけでは宅建士として働くことはできない
- 合格後、登録申請を受験した都道府県で行い「宅地建物取引証」の交付が必要
- なお、登録申請を行うためには2年以上の実務経験が必要