けど、努力すれば必ずよい結果を勝ち取れる難易度なことは間違いないんだな。
独立できる資格として人気がある司法書士の試験難易度は
- 非常に難しい
です。
2、3ヶ月の勉強時間で簡単に合格できるような試験ではありません。
大学偏差値で直して75程度と難易度が高いのは間違いありませんが、だからといって想像以上に怖がる必要も絶望する必要もありません。
自信をもって勉強に取り組むために必要なことは、司法書士の本当の難易度の理解によって、適切な勉強ができれば合格できる事実を知ることです。
司法書士試験の難易度を合格率から分析
ただ、平成25年度以前は2%台の合格率だったことを考量すると、近年の司法書士試験は若干合格しやすい傾向にあるとも言えるんだな。
司法書士の直近5年間の試験合格率が約4.6%と、合格難易度が非常に高いのは間違いない事実です。
数ある資格試験のなかでも、合格率が5%以下の資格試験は最上位に位置します。
司法書士が難関資格である理由は
- 年度別合格率の推移
- 数字に表れない2つの理由
を知ることで明らかとなります。
年度別合格率の推移
特に直近は、4%台後半から5%台で安定していた合格率となっているんだな。
年度 |
合格率 |
令和5年 |
5.2% |
令和4年 |
5.2% |
令和3年 |
5.14% |
令和2年 |
5.17% |
平成31年 |
4.39% |
平成30年 |
4.31% |
平成29年 |
4.07% |
平成28年 |
3.24% |
平成27年 |
3.25% |
ポイント
- 過去5年の平均合格率は約5.02%
- 平成19年度以降で最低合格率だったH23年度が2.81%であり、平均合格率との差が約1.8%しかない
- 司法書士は毎年4〜5%前後の安定した合格率で推移している試験
年齢別の合格率から見る司法書士試験の難易度
2023年度の司法書士試験における年齢別の合格占有率は、では40代が34%と最も高く、次に30代が32%となっています。
年代 |
合格占有率 |
20代 |
16% |
30代 |
29% |
40代 |
32% |
50代 |
18% |
60代以上 |
5% |
なんかやる気出てきたぞぉぉ〜
ポイント
- 受験生の平均年齢は40.65歳と、ボリュームゾーンが30〜40代なこともあり、30〜40代の合格占有率が高い
受験回数からから見る司法書士試験の難易度
だから、少なくとも2~4年ほどの長期戦を覚悟すべきとも言えるんだな。
LECのアンケート結果から司法書士受験生の約半数と、5回以上のチャンレンジのすえ、ようやく合格を勝ち取れるのが一般的となっています。
そのため、
- 司法書士の合格までの受験期間は4~5年
と言われています。
ただし、初年度での合格が絶望的な訳ではなく、初回受験者も10%ほど存在するため、いかに効率よく勉強ができるのかが大きなポイントです。
司法書士を独学で勉強して合格するのは非常に難易度が高いため、多くの受験生は予備校や通信講座を利用する学習スタイルが一般的となっています。
ポイント
- 司法書士受験生の約半数は、5回以上のチャンレンジのすえ合格を勝ち取っている
- ただし、初回受験者も10%ほど存在するため、いかに効率よく勉強ができるのかが大きなポイント
司法書士試験の難易度が高い(合格率が低い)と言われる2つの理由
難関国家資格だからこその難しさなのかな...
この数字には2つの理由があるから、紹介していんくんだな。
合格率が低い2つの理由
- 合格基準点(足きり)のハードルの高さ
- 救済による得点調整が鍵を握る
合格基準点(足切り)のハードルの高さ
だから1つでも基準点を下回ると、他が点数よくても不合格になってしまう点が、難易度を高めている大きな理由となっているんだな。
合格基準点とは、足きりラインを指します。
つまり、午前択一、午後択一、記述のそれぞれで合格基準点に達していないと、その時点で不合格が決定してしまいます。
特に午前択一と午後択一の合格基準点は、年度によって変動はあるものの、
- 7~8割
が一般的となっており、問題を外すことができないプレッシャーの中で、確実に得点を重ねていけるかが非常に大切です。
総合点では、合格点は超えているものの、午前択一、午後択一、記述のいずれかで合格基準点に1点足りず合格を逃してしまうという受験生が多いことからも、合格基準点のハードルの高さが司法書士試験の難易度を高めている大きな要因となっています。
ポイント
- 司法書士は総合得点だけで合格が決まるのではなく、午前択一、午後択一、記述のそれぞれで合格基準点を超える必要がある
- 特に、午前択一や午後択一は合格基準点が7~8割と非常に高い
- そのため、総合得点は合格点にあるが、午前択一などで合格基準点を越えられず不合格になる受験生も多い
相対評価のため、競争が激しい
●点とれば合格というラインがなく相対評価なため、他の受験生との競争に勝つことが求めらるんだな。
司法書士は、合格ラインが明確に定められているわけではなく、上位5%程度に入る高い得点を獲得しないと合格ができない
- 相対評価
の試験であるため、試験難易度が高いと言われています。
さらに、働きながらではなく、司法書士試験合格に専念する人も多く存在しており、合格を目指す本気度の高い受験生が非常い多い中での競争となるため、非常に熾烈な争いに勝つことが求められる試験です。
ポイント
- 相対評価の試験であるため、試験難易度が高い
- 働きながらではなく、司法書士試験合格に専念する人も多く存在
- 合格を目指す本気度の高い受験生が非常い多い中での競争となるため、非常に熾烈な争いに勝つことが求められる
他資格と比較した司法書士の難易度・偏差値ランキング
一般的な目安として捉えてもらえると嬉しいんだな。
司法書士は難易度の高い資格なのは間違いありません。
ただし、正しい学習法で取り組めば、合格を手にれる事は誰にでも可能性がある、ある意味公平な試験です。
難易度ランキング |
資格名 |
勉強時間(目安) |
司法試験 |
8,000時間 |
|
司法書士 |
3,000時間 |
|
弁理士 |
3,000時間 |
|
1,200時間 |
||
1,000時間 |
||
600時間 |
||
400時間 |
他資格比較との難易度比較ピックアップ
- 行政書士と司法書士
- 税理士と司法書士
- 司法試験・予備試験と司法書士
行政書士と司法書士はどっちが難しい?
難易度ランキング |
資格名 |
勉強時間(目安) |
司法書士 |
3,000時間 |
|
行政書士 |
600時間 |
勉強範囲の違い
資格名 |
出題範囲 |
司法書士 |
憲法、民法、刑法、商法(会社法)、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法 、民事保全法、司法書士法、供託法 |
行政書士 |
憲法、行政法、民法、商法及び基礎法学 |
行政書士で憲法や民法、商法の土台となる知識を行政書士試験で身につけたうえで、司法書士試験を目指す受験生が珍しくありません。
試験科目が類似している部分はありますが、行政書士よりも司法書士の試験の方が求められる知識量が多く、内容も深いため、難易度は司法書士のほうが高いです。
ポイント
- 行政書士よりも司法書士の試験の方が求められる知識量が多く、内容も深いため、難易度は司法書士のほうが高
合格基準の違い
資格名 |
合格基準 |
司法書士 |
相対評価 |
行政書士 |
絶対評価 |
税理士は絶対評価に対して、司法書士は相対評価の試験です。
つまり、司法書士試験はライバルとの争いに勝ち残る必要があるため、より競争が激しい試験だと言えます。
ポイント
- 司法書士の方が足切り(合格基準点)が厳しい
- 行政書士の試験は絶対評価に対し、司法書士の試験は相対評価であるため、競争が激しい
税理士と司法書士はどっちが難しい?
難易度・偏差値 |
資格名 |
勉強時間 |
司法書士 |
3,000時間 |
|
税理士 |
3,000時間 |
司法書士も税理士のどちらも、トップレベルに難しい国家資格として位置づけられています。
また、合格までの目安勉強時間も同程度と言われており、試験難易度はどちらも非常に難しい資格であることは間違いありません。
合格基準の違い
これは試験形態が大きく違うことが影響しているんだな。
資格名 |
出題形式 |
司法書士 |
一発勝負 |
税理士 |
科目合格制 |
税理士は、科目合格制という試験形態をとっており、受験した科目に合格すれば、永久にその科目を再受験する必要はありません。
一発勝負で合否が決まる司法書士と比較すると、税理士の科目合格制度の方が、一見すると簡単に感じます。
しかし、税理士試験で1年に5科目受験して一気に全て受かる受験生はほぼ100%存在しません。
これは、税理士試験の各科目における勉強量がとてもハードであり、各専門科目の知識をしっかり身につける必要がある点が大きと言われています。
そのため、短期で合格を目指したいのであれば、司法書士を目指す方が資格取得する可能性は高いです。
司法書士の方が短期合格が目指しやすいですが、だからといって司法書士試験の難易度が簡単な訳ではない点に注意しましょう。
司法書士の難易度を大学(偏差値)で例えるどのレベル?
そんな人ばかりだと、凡人だからくじけそうになっちゃいそうだ..
ただし、高学歴な受験生だけが合格しているわけでもないから、司法書士にどれだけ本気で合格したい信念があるかが最も重要なんだな。
78:旧司法試験
77:新司法試験
76:国家公務員Ⅰ種 弁理士 公認会計士
75:司法書士 裁判所事務次官Ⅰ種
74:アクチュアリー
73:旧・システムアナリスト
72:ITストラテジスト TOEIC990 歯科医師
71:税理士5科目 米国公認会計士 通訳案内士 電験1種 獣医師
70:医師国家試験
69:1級建築士 東京都庁Ⅰ類
68:地方公務員上級
67:社会労務士 証券アナリスト 中小企業診断士 電験2種
66:国家Ⅱ種 歯科医師 土地家屋調査士 薬剤師 社会保険労務士 技術士(建設) 簿記1級 英検1級
64:気象予報士 行政書士 国税専門官
63:不動産鑑定士 PMP
59 応用情報技術者
58:測量士 2級建築士 マンション管理士
57:電験3種 エネルギー管理士 通関士 FP1級
56:管理業務主任者
55:市役所上級 宅建
ポイント
- 司法書士の難易度を75程度
- 大学に例えると慶応大学や早稲田大学レベルに該当する
- ただし、高学歴な受験生だけが合格しているわけでもない
- 最も重要なのは、司法書士にどれだけ本気で合格したい信念があるか
司法書士に必要な勉強時間の目安はどのくらい?
ポイント
- 司法書士士合格までの勉強時間(目安)は3,000時間
科目別の勉強時間と難易度
科目 |
勉強時間(学習時間) |
民法 |
約1,000時間 |
不動産登記法 |
約600時間 |
商法(会社法) |
約400時間 |
商業登記法 |
約400時間 |
民事訴訟法 |
約180時間 |
民事執行法 |
約180時間 |
司法書士法 |
約50時間 |
供託法 |
約50時間 |
憲法 |
約120時間 |
刑法 |
約120時間 |
合計 |
約3,000時間 |
ポイント
- 民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法で択一式の75.5%を占める主要科目
- そのため、上記科目をメインに勉強時間を割くべき
- 科目数が多く、1科目学習にも相当な時間がかかるため、勉強時間(学習時間)を自分でコントロールできるかが重要
- 地に足のついた具体的でシンプルな勉強スケジュールを立てるべき
独学で合格するために必要な勉強時間
独学で合格を目指すとすると、どのくらい勉強時間が必要となるんだろう...
真っさらな状態とした場合だと、余裕を持って4000時間を目安にするといいんだな。
勉強形態 |
勉強時間 |
通信講座 |
3,000時間 |
独学 |
4,000時間 |
難易度は非常に高いが司法書士試験は独学での合格も不可能ではない
実際、独学で合格は可能なものなんだろうか?
ただ、独学で合格するには大きな壁があるのを承知で勉強を始めた方が良いんだな。
独学で合格するポイント
- 勉強スケジュールや進捗状況を自分自身で管理する必要がある
- 分からない論点や問題はネットなどで調べながら自己解決する必要がある
- これらが通信講座よりも勉強時間が長い理由
- 自己管理や自己解決が苦手な場合は、勉強時間がさらに伸びる可能性あり
どちらが良い悪いではないので、ライフスタイルや自分の性格にあった方法を選ぶことなんだな。
まとめ
でも、正しい勉強方針と努力さえできれば合格できる試験でもあるから、自信を持って勉強に臨んで欲しいんだな。
司法書士の難易度は
- 非常に難しい
ことは間違いありません。
しかし、正しい学習法で勉強すれば、難易度は高いもののm合格することは可能な試験です。
過度に恐れず、自信を持って司法書士士の試験勉強に取り組むことが重要です。