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中小企業診断士を取得する意義ってどれくらいあるんだろう...
就活ではかなり有利に働くのは間違いないんだな。
大学生が中小企業診断士の取得を目指そうと考える大きな目的は就活に有利に働くかどうかはとても気なるところ。
その結論として、
- 中小企業診断士の取得は就活に有利に働くのは間違いない
と断言できます。
それは、資格を取得すること自体の価値はもちろん、学習の過程に習得する2つのスキルが就活の面接対策に大きくプラスに働くからです。
さらに、大学生が勉強して中小企業診断士に本当に合格できる難易度なのかについて過去の受験者データをもとに紐解いたところ、驚きの事実が判明しました。
この記事の監修中小企業診断士
株式会社グロープロフィット
代表取締役 竹内英二
- 中小企業診断士。過去に一般社団法人千葉県中小企業診断士協会の理事を歴任。
- その他に不動産鑑定士や宅地建物取引士を有しており、自らは不動産鑑定事務所を経営している。
就活に有利なのは間違いない!大学生で中小企業診断士の資格を取得する意味は大いにある3つの理由
僕が大学生だった時は、就活に意味ないだろうと思って勉強しようなんて全く思わなかったな...
資格取得だけじゃなく、勉強をするなかで習得できる知識やスキルを就活に転用できるから、損になることは1つもないんだな。
3つの理由
- 就活でアピールする格好の材料にできる
- 経営の知識をみにつけておくと社会人になってから成果をあげやすい
- 論理的思考の向上は課題解決スキルを高める
就活でアピールする格好の材料にできる
僕も大学生のうちに中小企業診断士を取得して就活を楽に進めたかったな...
難関資格だからこそ、就活の時に努力した証としてアピールできるのはとても大きな武器なんだな。
年度 |
大学生の合格者数 |
令和5年 |
28名 |
令和3年 |
36名 |
令和2年 |
20名 |
令和元年 |
11名 |
平成30年 |
10名 |
平成29年 |
12名 |
平成28年 |
13名 |
平成27年 |
9名 |
採用の決め手の9割は見た目(事前情報)と言われるほど、面接に至るまでで合否がある程度決まっているため、就活では見た目(事前情報)で好印象を残せるかがとても重要となります。
ただし、他の応募者と同じような中身では埋もれしまうため、見た目(事前情報)で好印象を持ってもらうには
- 何ができるかをいかにアピールできるか
が1つのポイントです。
国家資格を取得していれば、本人のスキルをわかりやすく伝えることができるため、中小企業診断士の資格は大いに役立ちます。
しかも、中小企業診断士の合格者は直近5年平均でたったの約13名しか存在せず、就活で他の人よりも目立つのは明らかだからです。
ポイント
- 中小企業診断士の資格で明確なスキルをアピールでき、取得できれば希少価値はとても高まる
論理的思考の向上は問題解決スキルに直結する
社会人なら知っているビジネス用語も既に理解しており、面接官と共通の言葉で話せるようになることになるため、面接対策にとても有効なんだな。
相手が質問の意図を理解して、期待している解答を返すことと同義であり、就活で一番求められる
- コミュニケーションスキル
が高まるからです。
中小企業診断士の二次試験では、与件文と設問から事例企業の経営課題の把握と解決策の提示が合格点を確保するには必要です。
そのために、発生している事象の因果関係を正しく読み解き、相手に伝わるように分かりやすく説明スキルが自然と養成されます。
中小企業診断士の勉強によってビジネスマンとしての理想的な考え方がみにつくため、1粒で2度おいしい資格なのです。
ポイント
- 中小企業診断士の二次試験の学習によって社会人と共通レベルの知識がみにつくことによりコミュニケーションスキルも高める
- 大学生がほとんど持っていないという希少価値 + 明確にわかりやすく伝えられるスキルによって就活を有利に進められるのは間違いない
経営の知識をみにつけておくと社会人になってから成果をあげやすい
それ以外に大学生が取得するメリットであるんだろうか...
なぜなら、ビジネスの知識を知り活用できるかで、社会人として成果をあげられるかに関わってくるからなんだな。
順位 |
資格 |
割合 |
1位 |
中小企業診断士 |
16.0% |
2位 |
TOEICテスト:レベル470〜730 |
15.4% |
3位 |
TOEICテスト:レベル730〜860 |
14.8% |
4位 |
TOEFLテスト |
14.0% |
5位 |
宅地建物取引士 |
12.5% |
中小企業診断士は社会人(なかでも30〜40代の中堅社員)にとても人気な資格です。
裏付けるように、日経がビジネスパーソンが取得した資格ランキングでTOEICなどの英語を抑えて第1位に輝きました。
人気が高い理由は
- ビジネスの知識をみにつけられることで仕事の質が高まる
からです。
社会人になってから時間を費やしてでも取得したいと思える中小企業診断士を
つまり、経営戦略・マーケティング、財務会計、知的財産権、IT知識など仕事の質を高める知識やスキルを大学生のうちに先回りしてみにつけておけば、成果をあげるサラリーマンとして活躍できる可能性が非常に高くなります。
ポイント
- TOEICなどの英語よりも取得したい人気資格から、ビジネスに関する知識やスキルがみにつく実践的な資格である証拠
- 先回りして中小企業診断士を取得しておけば社会人になってから成果をあげられる可能性が非常に高くなる
難関大学じゃなくても合格できる!在学中に中小企業診断士に合格した大学生を2名紹介
その事例を紹介するんだな。
難関大学以外の合格事例
- 東洋大学生
- 日本大学生
東洋大学2年生時に合格した村松さん
東洋大学経営学部の偏差値は50前後で一般的な難易度の大学だけど、しっかり勉強すれば合格できるとわかる好事例なんだな。
若者を見習って、僕も頑張らなきゃ...
詳細
- 村松さんの合格記:東洋大学HP
日本大学3年生時に中小企業診断士に合格した春原さん
春原さんの場合は、簿記2級など関連資格も取得されながら合格されているんだな。
僕も大学生の時に目指していればよかった...
詳細
- 春原さんの合格記:日本大学HP
大学生が中小企業診断士を取得する難易度(合格率)は高い?それとも低い?
社会人経験がないから、試験全体の直近5年平均合格率4.5%よりも低いのかな...
試験全体の直近5年平均合格率4.5%と比較すると半分以下だから、大学生で中小企業診断士を取得するのは極めて狭き門だと言えるんだな。
年度 |
全体合格率 |
大学生合格率 |
直近5年平均 |
4.5% |
1.9% |
2023年度 |
5.6% |
4.8% |
2022年度 |
5.4% |
2.7% |
2021年度 |
6.7% |
3.8% |
2020年度 |
8.0% |
3.3% |
2019年度 |
5.5% |
1.6% |
2018年度 |
4.4% |
1.8% |
2017年度 |
4.2% |
2.0% |
2016年度 |
3.4% |
2.2% |
2015年度 |
5.0% |
1.7% |
中小企業診断士はビジネスに関する幅広い知識が身につけられることから、サラリーマンに人気の高い国家資格として有名です。
ビジネスに関する知識やスキルが試される試験であり、大学生は全ての科目においてゼロからのスタートとなるため、社会人よりも理解するまでに多大な時間がかかることが影響して、中小企業診断士の試験合格率はとても低い結果となっています。
直近5年平均が試験全体4.5%と比較して、学生合格率1.9%と半分以下の数値が大学生で中小企業診断士に合格する難しさを物語っています。
ポイント
- 大学生の合格率は試験全体合格率の半分以下
- そのため、大学生で中小企業診断士を取得するのは数字上だけでみると非常に難しい
一次試験の大学生合格率は異様に低い
そもそも自分が大学生の時なんてサークルで遊んでばかりだったから、中小企業診断士の勉強をしようと考えているだけで凄い...
年度 |
試験全体合格率 |
大学生合格率 |
直近5年合格率 |
30.1% |
12.8% |
2021年度 |
36.4% |
18.4% |
2020年度 |
42.5% |
17.6% |
2019年度 |
30.2% |
10.5% |
2018年度 |
23.5% |
9.8% |
2017年度 |
21.7% |
7.9% |
大学生が中小企業診断士合格率が低い最大の要因は
- 一次試験
です。
直近5年間の合格率平均を試験全体と比べてみると、試験全体が30.1%に対し大学生が12.8%と約17%もの開きが発生しています。
大学生の合格率が低いのは、社会人として働いていないため、ビジネスに関する知識を学んでも実感が得にくいゆえに、日常と直結しないため学習の面白みもわかない点が多いことも推測されます。
ポイント
- 大学生の中小企業診断士一次試験合格率は異様に低い
- それは、なんと試験全体合格率と比較すると約16%も大学生の合格率は低い結果となっている
二次試験の大学生合格率は試験全体を上回る
てことは、二次試験合格率も同様に低いのかな...
だけど、二次試験の合格率は直近5年平均でみると試験全体よりも上回っているんだな。
年度 |
全体合格率 |
大学生合格率 |
直近5年合格率 |
18.6% |
19.8% |
2021年度 |
18.3% |
21.3% |
2020年度 |
18.4% |
18.9% |
2019年度 |
18.3% |
14.9% |
2018年度 |
18.8% |
18.2% |
2017年度 |
19.4% |
25.5% |
直近5年間の合格率平均を試験全体と比べてみると、試験全体が18.6%に対し大学生が19.8%と1.2%も上回っています。
さらに2017年度に関しては、試験全体と比較して6%を超える数字がでています。
2次試験が大学生の方が合格率が高いのは、大学生の方が学習時間を確保しやすく有利な点が挙げられます。
2次試験も相応に学習時間を確保しなければならないですが、忙しい社会人は1次試験で力を使い果たしてしまい、余力を無くしてしまう人も多いです。
大学生は時間的に余裕があるため、1次試験さえ通ってしまえば、社会人よりも有利な立場で試験に挑むことができます。
ポイント
- 二次試験の大学生合格率は高い
- 大学生は社会人より時間が確保しやすいため圧倒的に有利
大学生でも独学で中小企業診断士の取得は可能だけどおすすめしない
ビジネス経験がないため、ビジネス知識を本当に理解しているかどうかの応用問題が多い中小企業診断士一次試験が大きなハードルとなっているのが要因なことは明らかです。
大学生のうちに中小企業診断士の合格することを目的に考えると時間的制約があるため、
- 独学での勉強は避ける
方が合格確率は間違いなく高まります。
-
中小企業診断士の通信講座と独学のどっちにすべき?時短学習したいor費用を抑えたいが選択のポイント
独勉クン中小企業診断士に合格したい... 自分のペースで勉強可能な通信講座と独学だと、どっちがいいんだろう? 通信講座と独学にはどちらも良い点・悪い点が存在するんだ。 だから、独勉クンの性格や事情にあ ...
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まとめ
大学生が中小企業診断士の取得を目指すそうと考える大きな目的は就活に有利に働くのは間違いありません。
なぜなら、取得することで
- 就活でアピールする格好の材料にできる
- ビジネスの知識をみにつけておくと社会人になってから成果をあげやすい
- 論理的思考の向上は課題解決スキルを高める
の3つ要因が大きくプラスに働きます。
就活だけでなく、あなたが思い描く未来をつかみ取るピースとして、中小企業診断士は必ず役立つ一石二鳥なお得な資格です。