本当に将来性や需要がある資格なんだろうか...?資格にすごく興味があるだけに心配になる...
でも、取得過程で得たスキルやネットワークを活かせれば大いに需要のある、将来性のあるなんだな。
中小企業診断士は他の国家資格と比べて圧倒的に知名度が低い資格なのは紛れもない事実です。
そのせいもあってか、中小企業診断士を取っても意味がない、需要のない資格だと揶揄されることもあります。
しかし、中小企業診断士が本当に需要のない資格かどうかと言われれば、名称独占資格だからこそのメリットとAIなどIT技術の進展による追い風を踏まえると、
- 大いなる需要があり、夢のある資格
と断言できます。
中小企業診断士は法律で守られた仕事がないから将来性や需要がない?他の資格なら需要があるの?
社労士や行政書士などのように法律で守られた仕事があるわけではないし...不安だ...
そういう意味で考えると、資格だけで独立して食べていくのは100%不可能だけど、中小企業診断士に需要がない訳では全くないんだな。
中小企業診断士は名称独占の国家資格です。
名称独占資格とは、税理士なら確定申告業務、社労士なら社会保険などの申請書類業務といった法律で守られた仕事は存在せず、名刺などのときに資格名称(肩書き)を名乗れる資格を言います。
つまり、税理士や社労士のように資格を持っているからといって、特別な仕事ができる訳ではありません。
税理士や社労士のような法律で守られた仕事ができた方が、安定した需要があると感じます。
しかし、実は法律に守られた仕事なら安定した需要があるとも言い切れないのです。
ポイント
- 中小企業診断士は名称独占資格なので、肩書きとして利用できるに過ぎない
- ただし、
法律に守られた仕事は熾烈な需要の奪い合いが待ち受けている
ただし、一定の需要(パイ)を勝ち取るために大勢の資格者との熾烈な需要の奪い合いが待ち受けているため、決して安定的に高収入が目指せる訳ではないんだな。
どの資格にも当てはまる事象として、法律で守られた仕事に対する需要以上に、そのサービス行う資格者の供給数の方が上回っているため、法律に守られた仕事であっても、需要を獲得するためには熾烈な競争が待ち受けています。
これが、税理士や弁護士として開業したとしても食っていけるどうかは不透明と言われる大きな理由です。
さらに、税理士同士や社労士など同じ士業同士でパイの奪い合いをすることとなるため、自分のところにきた仕事を他の同様者に回すなど同業者同士での仕事の紹介し合うことはほぼ期待できないと言えます。
そのため、法律で守られた士業資格であっても、結局は営業力があるかどうかが重要となります。
ポイント
- 需要以上にそのサービス行う資格者数の方が上回っているため、法律に守られた仕事でも、需要を獲得には熾烈な競争が待ち受けている
- 食っていくには、どんな士業であっても営業力が必要
中小企業診断士は名称独占だからこそ同業者とのネットワークが有効
でも、中小企業診断士にもあてはまる気がするけど...
だから、同業者同士仲がよくて、仕事の紹介も頻繁に行われているんだな。
中小企業診断士は肩書きとして名前を使うことしかできないため、同業者同士がライバルとなりません。
また、資格の性質上、ITに強い人もいれば、財務、生産管理など人によって得意分野がバラバラである点も資格者同士が仲が良い特徴です。
得意分野がバラバラであるからこそ、自分が請け負った仕事で苦手な分野やさばききれない仕事を同じ中小企業診断士の仲間に紹介し合うことは日常茶飯事です。
中小企業診断士の資格によって直接的に得られる需要はさほどありませんが、資格取得を通して得られるネットワークや人脈から新たな仕事の需要を獲得しやすいことを考えると、中小企業診断士に需要はあると言い切れます。
ポイント
- 中小企業診断士は得意分野が人によって様々なので、診断士仲間に紹介し合うことは日常茶飯事
- 中小企業診断士の資格取得を通して得られるネットワークや人脈から新たな仕事の需要を獲得しやすい
中小企業診断士の需要はAI時代が到来する今後ますます拡大していく
さらに需要が高まっていってくれると嬉しいなぁぁ...
経営コンサルティングは画一的に処理できないから、AIの時代が訪れる今後ますます重宝される存在になり得る可能性が高いからなんだな。
会計業務のクラウドサービスFreeや資産運用をAIが行ってくれるロボアドバイザーなどのサービスが次々に導入されるなど、AIの進展によって、将来人が行う仕事の大半は機械が行ってくれると言われています。
さらに、手続き業務は2020年4月から電子化の義務化が始まり、対象範囲も拡大されていることなどからも、AIなどのIT技術の進展によって士業のメイン仕事であった法律に関連した手続き業務は代替される可能性が高いとされています。
士業 |
AIによる代替可能性 |
合格率 |
主な業務 |
弁護士 |
1.4% |
25.9% |
訴訟代理などの法律事務 |
司法書士 |
78.0% |
3.9% |
登記や供託に関する手続き |
弁理士 |
92.1% |
7.0% |
特許などの出願・登録手続き |
行政書士 |
93.1% |
7.0% |
官公署に提出する書類の作成 |
公認会計士 |
85.9% |
10.8% |
財務書類の監査・証明 |
税理士 |
92.5% |
15.8% |
税務署類の作成や税務相談 |
社会保険労務士 |
79.7% |
4.4% |
労務・社会保険に関する書類の作成 |
中小企業診断士 |
0.2% |
3.4% |
中小企業の経営コンサルティング |
参照日経新聞(注)AIによる代替可能性は2015年12月公表の野村総研と英オックスフォード大との共同研究による「10 ~ 20 年後に、AIによって自動化できるであろう技術的な可能性」。
多くの士業がAIに代替される可能性が高いのに対し、中小企業診断士はなんと0.2%しかAIに代替される可能性がないとの調査結果が出ています。
AIによって単純作業は人間の仕事として求められなくなっていくことが分かります。
だからこそ、単純作業とは真逆の
- 顧客の課題を見つけ出す仮説力や原因分析、それらを解決する提案力
といったよりクリエイティブな作業に対してのニーズは益々高まりを見せていきます。
そして、顧客の課題を見つけ出す仮説力や原因分析、それらを解決する提案力とは中小企業診断士が提供するサービスそのものであることから、中小企業診断士の需要は今後益々拡大していくと言えます。
ポイント
- AIなどのIT技術の進展によって、顧客の課題を見つけ出す仮説力や原因分析、それらを解決する提案力が求められる
- これらの能力は、中小企業診断士の根幹をなす部分であるからこそ、診断士の需要は今後益々拡大していく
需要拡大を掴むには中小企業診断士試験で学ぶ基礎的な部分が一番大事
これからのAI時代に僕も中小企業診断士として活躍できるよう、まずは試験突破目指して頑張るぞぉぉ...
だから、その意気で試験勉強頑張ろう。
中小企業診断士は一次試験と二次試験に分かれ、
- 一次試験は経営に関する全般的な知識
- 二次試験は事例企業の課題を発見能力や原因分析、それらを解決する提案力
が身につきます。
二次試験はAI時代だからこそ重要なスキルですが、その根幹となる知識を一次試験の勉強でするため、試験勉強と考えるのではなく、今後の需要に応えるためのスキルアップとして学習を進めていくのが吉です。
ポイント
- A試験勉強で基礎をみっちり学ぶことこそが、AI時代で頼りにされる中小企業診断士になれる近道
まとめ
基礎力をしっかりと身につけられるかどうかが取得後に活躍できるかに繋がるから試験勉強がとても大事になるんだな。
中小企業診断士は名称独占の資格だからこそ、同業者とのネットワークを有効活用できる土壌が形成されています。
そして、AI時代に求められる顧客の課題を見つけ出す仮説力や原因分析、それらを解決する提案力こそ、中小企業診断士が提供する最大の価値です。
今後ますます拡大する需要にしっかりと応えるためには試験勉強で基礎力をしっかり身につけておくことがとても重要となります。
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