中小企業診断士と行政書士は、どっちの方が難しいんだろう...
どっちの資格も気になるなぁ...
中小企業診断士と行政書士の難易度はほぼ同レベルなんだ。
ただし、合格率や勉強時間を考えると中小企業診断士の方が少し難しいと言えるんだな。
中小企業診断士と行政書士は資格取得を目指す際に、どっちにしようか比較検討する2つとしてよく挙げられます。
どちらにするのか迷っているならば、
- 資格の難易度、取得者の平均年収、勉強する内容
を検討材料にすると明確な答えがでるはずです。
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中小企業診断士と行政書士はどちらの方が難易度が高い?
中小企業診断士と行政書士の難易度は
- 同レベル
です。
中小企業診断士は経営コンサルタントとして必要な知識、行政書士は行政手続きを専門とする法律家で民法や行政法など許認可申請に必要な知識などが求められます。
同程度の難易度ではあるものの、学ぶ内容は大きく異なります。
中小企業診断士 |
行政書士 |
暗記学習(4割)、論理的思考学習(6割) |
暗記学習 |
試験で求められる能力はざっくり、中小企業診断士が暗記学習(4割)・論理的思考学習(6割)、行政書は基本的に暗記です。
そのため、理論派なら中小企業診断士、暗記派なら行政書士が適しているんだな。
ポイント
- 中小企業診断士と行政書士はどっちも同じくらいの難易度
- 中小企業診断士の試験内容は暗記学習4割、論理的思考学習6割
- 行政書士の試験内容は基本的に暗記学習
- 理論派なら中小企業診断士がおすすめ
- 暗記派なら行政書士がおすすめ
中小企業診断士と行政書士の合格率からみる難易度
中小企業診断士と行政書士だと合格率はが多いのはどっちなんだろう...
中小企業診断士が1,000時間、行政書士が600時間なんだ。
勉強時間からみても、難しさは同じくらいと言えるんだな。
中小企業診断士 |
行政書士 |
|
令和元年度 |
5.5% |
|
平成30年度 |
4.4% |
12.7% |
平成29年度 |
4.2% |
15.7% |
合格率だけでみると、行政書士よりも中小企業診断士の方が約10%ほど低いため
- 中小企業診断士の方が難易度は若干高い
です。
ただし、学習内容が中小企業診断士と行政書士では大きく異なり、どちらの資格においても向き不向きが存在するため、合格率の難易度だけで判断するのはとても危険です。
ポイント
- 合格率だけをみれば行政書士よりも中小企業診断士の方が難易度が高い
中小企業診断士と行政書士の勉強時間の目安から難易度
中小企業診断士と行政書士だと勉強時間が多いのはどっちなんだろう...
中小企業診断士が1,000時間、行政書士が600時間なんだ。
勉強時間からみても、中小企業診断士の方が若干難しさと言えるんだな。
中小企業診断士 |
行政書士 |
1,000時間 |
600時間 |
中小企業診断士も行政書士のどっちも勉強時間はほぼ変わらないため、勉強時間の目安からみても難しさは
- 中小企業診断士の方が若干高い
です。
ただし、先ほどからお伝えしている通り、中小企業診断士は経営全般の知識と論理的思考、行政書士は民法や行政法など行政つ続き等に関する法律と大きく勉強する内容が異ります。
そのため、理論派なら中小企業診断士、暗記派なら行政書士がおすすめです。
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平均年収で比べると、行政書士よりも中小企業診断士の方が高いんだ。
平均年収は中小企業診断士が約740万円、行政書士が約500万円で
- 中小企業診断士(詳細中小企業診断士の年収)
が約240万上回る結果となっています。
平均年収をみる注意点
- あくまで平均の年収なので参考指標しておくべき
- 中小企業診断士も行政書士もサービス業であり、サービスを提供するのはあなた自身であるため、平均年収はあくまで平均にしかすぎないから
- あなたが顧客に対して提供できる価値の大きさによって平均年収以上にも、以下にもなり得ることを理解しておくべき
-
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中小企業診断士はあくまで経営全般に関する専門家なんだ。
なんだけど、大企業のようにコンサルティング費用を簡単に捻出できるわけでもないから、経営戦略や計画を策定するだけでは仕事は貰えないんだな。公的支援業務の場合は別なんだけどね。
中小企業診断士はAIに代替されにくい士業ではありますが、中小企業診断士だけで仕事をとるのは難しいのもまた事実です。
だからこそ、中小企業診断士だけでは埋められない法律業務で得た専門知識やノウハウを掛け合わせることにより、何をどのような戦略や行動をとれば業績が高まるのか具体的な道筋を提示により課題解決までをワンストップで行なってしまうことです。
なかでも、行政書士は定款作成など会社設立に関わる時や建設業の許可証などの仕事を依頼されることが多いため、仕事獲得の入り口に行政書士はとても活用できることから、
- 中小企業診断士+行政書士
とのダブルライセンスは相乗効果が高いのは間違いありません。
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中小企業診断士と行政書士を同時に取得することは可能だが現実的には難しい
ちなみに、中小企業診断士と行政書士を同時に取得することはできるんだろうか...
不可能じゃないけど、現実的ではないのが率直な感想なんだな。
社会人で日中は仕事しているとなるとハードルはかなり高いのが実情なんだな。
中小企業診断士と行政書士を同時に取得することは不可能ではありませんが
- 現実的には難しい
です。
中小企業診断士 |
行政書士 |
1,000時間 |
600時間 |
中小企業診断士と行政書士で1,600時間ほどの勉強時間を確保できるのであれば、同時取得も充分可能です。
ただし、試験日が中小企業診断士は一次試験が8月、二次試験が10月、行政書士が11月とほぼ同時並行で勉強しなければならないため、1年前ほどから勉強スケジュールを立てることが計画的に進めることが重要です。
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まとめ
中小企業診断士と行政書士の難易度は
- 中小企業診断士の方が難易度は若干高い
です。
中小企業診断士の方が平均年収は約240万円ほど上回っていますが、あくまで平均であるため参考指標程度にしておくべきです。
- 中小企業診断士は暗記学習(4割)、論理的学習(6割)
- 行政書士は基本的に暗記学習
と試験内容が大きく異なるため、理論派なら中小企業診断士、暗記派なら行政書士がおすすめです。